ITパスポート 平成26年度 春期 特別措置試験 問84
セキュリティ
RAIDに関する問題
システムで利用するハードディスクをRAIDのミラーリング構成にすることによって,高めることができる情報セキュリティの要素はどれか。
- ア 可用性
- イ 機密性
- ウ 真正性
- エ 責任追跡性
答えと解説
✓ これが正解ア 可用性
解説
その備えが無かったとき何が困るのかを、まず先に考えます。
同じ内容を二台の記憶装置に同時に書く構成が問われています。片方が壊れても、もう片方でそのまま使い続けられます。つまり、止まらないための備えです。使いたいときに使えるという性質が、これで高まります。守るべき性質は三つが基本で、四つ足して七つで整理します。読ませないという性質は、台数を増やしても高まりません。むしろ同じ内容が二か所にあるぶん、漏れる口は増えます。本物であると確かめられる性質には、認証や署名が効果的です。誰が何をしたかを追える性質には、記録の保存が効果的です。RAID には、速さのために分けて書く構成もあります。そちらは控えを持たないので、一台壊れると全部読めなくなります。名前は似ていますが、可用性はむしろ下がります。備えから性質を当てる問は、無かったら何が困るかを考えます。
ほかの選択肢の解説
- イ 機密性:読ませないという性質を挙げています。台数を増やしても、読める人が減るわけではありません。同じ内容が二か所に置かれるぶん、漏れる口はむしろ増えます。盗み見への備えを問われたなら、暗号や権限が効果的です。向きが逆にすら働きます。
- ウ 真正性:本物であると確かめられる性質を挙げています。名乗った相手が本人かどうかを見るための性質です。効果があるのは認証の仕組みや、電子的な署名になります。なりすましへの備えを問われたなら、そちらが答えです。台数とは関わりがありません。
- エ 責任追跡性:誰が何をしたかを後から追える性質を挙げています。効果があるのは記録を取り、それを消さずに保つことです。二台に同じ内容を書いても、行いの跡は残りません。追跡できる備えを問われたなら、記録の保存です。止まらない話とは別の軸です。
関連用語
- RAID複数台のディスクを組み合わせて1つのように扱う仕組み。
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。
- ハードディスク磁気で記録する、代表的な記憶装置のことをいいます。
- ミラーリング複数台のディスクに同じデータを書き込み、1台が壊れても続けられる方式です。
- 情報
セキュリティ 情報について守りたい性質を、機密性・完全性・可用性の三つに分けて考える取り組みです。 - 機密性許された人だけが情報に触れられる状態が保たれていること。
- 真正性エンティティが、それが主張するとおりのものであるという特性です。
- 責任追跡性ある行いが誰によるものかを、後からたどれるという特性です。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問84
解説は当サイト独自のもので、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)とは関係ありません。
関連問題
- 令和8年度 問87:
NASの 説明 (RAID) - 令和5年度 問70
(ミラーリング) - 令和2年度 10月 (特別措置試験) 問90
(責任追跡性) - 令和8年度 問83:
セキュリティパッチに 関する 問題 (ハードディスク) - 令和3年度 問67:
ISMSに 関する 問題 (真正性)
同じ分野の問題
誤りを見つけたら報告する