第112回 午前 問42
公衆衛生看護活動展開論
母子健康手帳に関する問題
次の文を読み42~44の問いに答えよ。
Aさん(25歳、女性、パートタイム勤務)は1人暮らしである。「妊娠検査薬で陽性が出たので、母子健康手帳をもらえますか」とB市の母子保健窓口に来所した。パートナーはいるが同居はしていない。
このときの面談で、保健師が把握する情報で優先度が高いのはどれか。
- 1育児支援者の有無
- 2Aさんの精神状態
- 3健康保険加入状況
- 4産科の受診の有無
- 5パートナーとの同居の予定
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✓ これが正解4産科の受診の有無
解説
妊娠検査薬だけなので、まず産科を受診したかを確認します。
妊娠の届出や母子健康手帳の交付の面接では、妊娠が医療機関で確かめられているか、妊婦健康診査を受ける流れに乗れているかを最初に確認します。Aさんは市販の妊娠検査薬で陽性が出たと話しているだけで、医師の診察で正常な妊娠かどうか、妊娠何週なのかはまだ分かっていません。
妊娠検査薬の陽性だけでは、子宮外妊娠などの異常を見分けることはできず、出産予定日も決まりません。産科を受診していなければ、受診を勧めて妊娠を確定し、妊婦健康診査を早く始められるよう支援することが先決です。育児支援者の有無やパートナーとの同居の予定、精神状態、健康保険の加入状況も把握したい情報ですが、妊娠の確認がされてから順に聞いていく内容です。
したがって、産科の受診の有無が優先度の高い情報です。妊娠の届出の面接では、まず妊娠が医学的に確かめられているかを押さえ、そのうえで生活や支援者の状況へと広げていくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1育児支援者の有無:育児支援者の有無は出産後の生活を考えるうえで大切ですが、Aさんはまだ妊娠が医学的に確かめられていない段階です。まず妊娠の確定と健診につなぐことが先になります。
- 2Aさんの精神状態:Aさんの精神状態も把握したい情報ですが、この面接では不安や戸惑いを示す発言は出ていません。妊娠が確かめられていない段階では、産科の受診を確認するほうが優先されます。
- 3健康保険加入状況:健康保険の加入状況は、出産の費用などを考えるうえで必要になる情報です。ただし妊娠が確定していない段階では、受診して妊娠を確かめることのほうが先に必要です。
- 5パートナーとの同居の予定:パートナーとの同居の予定は、生活の見通しや支援者を考える材料になります。しかし妊娠の経過を確かめる受診の有無より優先する情報ではありません。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問42(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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