第112回 午前 問16
公衆衛生看護管理論
リスクマネジメントの過程で正しいのはどれか。
- 1リスク特定→リスク分析→リスク評価→リスク対応
- 2リスク評価→リスク分析→リスク特定→リスク対応
- 3リスク分析→リスク特定→リスク対応→リスク評価
- 4リスク分析→リスク評価→リスク特定→リスク対応
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✓ これが正解1リスク特定→リスク分析→リスク評価→リスク対応
解説
リスクは特定・分析・評価の順に見積もり、最後に対応します。
リスクマネジメントは、組織の目的の達成を妨げるおそれのある出来事を見つけ、その影響を見積もり、手を打つ一連の流れです。国際規格ISO 31000などでは、リスクを洗い出すリスク特定、起こりやすさと影響の大きさを調べるリスク分析、分析の結果を基準に照らして対応の優先度を決めるリスク評価の3つをまとめてリスクアセスメントと呼び、その後にリスク対応を行います。
順番には理由があります。何がリスクかを特定しなければ分析はできず、分析で起こりやすさや影響の大きさが分からなければ、どのリスクを優先するか評価できません。評価で優先順位が決まって初めて、避ける、減らす、移す、受け入れるといった対応を選べます。分析や評価から始まる並びや、対応の後に評価を置く並びは、この流れと合いません。
したがって、リスク特定、リスク分析、リスク評価、リスク対応の順が正しいものです。見つける、測る、決める、手を打つ、と動作に置き換えて覚えると並びを取り違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2リスク評価→リスク分析→リスク特定→リスク対応:評価から始まる並びでは、何がリスクなのかを特定する前に優先度を決めることになります。対象が定まらないまま判断することになり、リスクマネジメントの流れと逆です。
- 3リスク分析→リスク特定→リスク対応→リスク評価:分析を特定より先に置き、さらに対応の後に評価を置いています。何を分析するか決まっておらず、優先度を決めないまま対応してしまうため、正しい順序になりません。
- 4リスク分析→リスク評価→リスク特定→リスク対応:分析と評価を特定より前に置いた並びです。リスクを洗い出す前に起こりやすさや影響を調べることはできないため、この順番では手順が成り立ちません。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問16(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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