第112回 午前 問3
個人・家族・集団・組織の支援
保健行動に分類される保健行動
予防的保健行動に分類される保健行動はどれか。
- 1市で行う肺がん検診を年に1回受診する。
- 2処方された降圧薬を毎朝忘れずに服用する。
- 3健康に生活するために毎日バランスの良い食事をとる。
- 4ストレスを発散するために仕事帰りにジムで運動する。
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✓ これが正解1市で行う肺がん検診を年に1回受診する。
解説
症状がないうちに病気を見つける検診受診が予防的保健行動です。
保健行動は、行動をとる人の健康状態と、その行動の目的によって分類されます。Kasl とCobbの分類では、自分を健康だと考えている人が、病気を予防したり症状のない段階で見つけたりするためにとる行動を保健行動とし、体の異変を感じた人が原因を確かめようとする病気行動、病気と診断された人が回復のためにとる病者役割行動と区別しています。わが国では、これに健康をより高めるための健康増進行動を加えて整理することが多くあります。
市で行う肺がん検診を年に1回受けることは、自覚症状のない段階でがんを早く見つけるための行動であり、予防的保健行動にあたります。処方された降圧薬を毎朝のむのは、すでに治療を受けている人の行動です。バランスの良い食事やジムでの運動は、特定の病気を見つけるためではなく、健康を保ち高めることを目指した行動です。
したがって、肺がん検診の受診が予防的保健行動です。病気になる前の予防と早期発見なら予防的保健行動、健康をさらに高めるなら健康増進行動、治療中の人の行動なら病者役割行動と、目的で見分けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2処方された降圧薬を毎朝忘れずに服用する。:降圧薬の服用は、高血圧と診断されて治療を受けている人が、指示に従って治療を続ける行動です。病気をもつ人が回復や悪化防止のためにとる行動なので、病者役割行動として整理されます。
- 3健康に生活するために毎日バランスの良い食事をとる。:毎日のバランスの良い食事は、病気の予防や早期発見そのものではなく、健康な状態をさらに良くしようとする日常の行動です。そのため健康増進行動として整理されます。
- 4ストレスを発散するために仕事帰りにジムで運動する。:仕事帰りにジムで体を動かしてストレスを発散するのは、心身の健康を保ち高めようとする行動です。検診のように症状のない段階で病気を見つける行動ではないので、健康増進行動に入ります。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問3(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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