第111回 午前 問7
公衆衛生看護活動展開論
骨粗鬆症検診に関する問題
A市では20歳以上の女性を対象に骨粗鬆症検診を実施している。骨粗鬆症の効果的な早期発見のために、検診の受診を案内する通知のターゲットを絞り、個別に送付することとした。通知を送付する対象で優先度が高いのはどれか。
- 1大学生
- 2骨粗鬆症の治療中断者
- 3当該年度に50歳を迎える者
- 4特定健康診査の結果でBMIが25以上の者
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✓ これが正解3当該年度に50歳を迎える者
解説
骨量が減り始める閉経期の50歳を迎える女性に重点的に通知します。
骨粗鬆症は骨の量が減って骨がもろくなる病気で、女性では閉経に伴う女性ホルモンの減少をきっかけに骨量が急に減り始めます。閉経の時期はおおむね50歳前後とされ、この年代から骨粗鬆症の人が増えていきます。
骨粗鬆症検診の目的は、症状が出る前の段階で骨量の低下を見つけることです。限られた通知を効果的に使うには、これから骨量が減り始める年齢層で、まだ診断を受けていない人に受診を促すのが合理的です。市町村の骨粗鬆症検診も、節目の年齢の女性を対象とする形で行われています。したがって、当該年度に50歳を迎える者が、通知を送る対象として優先度が高いものです。
早期発見のための個別通知は、危険が高まり始める時期で、まだ見つかっていない人に向けると効果が大きくなります。若い年代や、すでに治療を受けた人を対象とする案とは目的が違う点に注意しましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1大学生:大学生の年代は骨量が最も多くなる時期に近く、骨粗鬆症の早期発見を目的とした検診の効果は小さくなります。この年代には、骨量を蓄える食事や運動の習慣を啓発する方が適しています。
- 2骨粗鬆症の治療中断者:治療を中断した人は、すでに骨粗鬆症と診断されています。必要なのは検診ではなく治療の再開を促す受診勧奨であり、早期発見のための検診の案内とは目的が異なります。
- 4特定健康診査の結果でBMIが25以上の者:BMIが25以上の肥満傾向は、骨粗鬆症の危険を高める要因ではありません。骨粗鬆症では、むしろやせ(低体重)が危険因子とされ、通知の対象の絞り方として合いません。
出典:第111回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問7(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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