第111回 午前 問38
公衆衛生看護活動展開論
ハイリスクアプローチに関する問題
A市では脳卒中の予防を目的とした事業を計画した。ハイリスクアプローチはどれか。2つ選べ。
- 1特定保健指導の利用勧奨
- 2高血圧の者に対する減塩教室
- 3健康づくりウォーキングマップの作成
- 4市民への脳卒中予防リーフレットの配布
- 5市内飲食店のメニューにカロリーと塩分の表示を奨励
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✓ これが正解1特定保健指導の利用勧奨
✓ これが正解2高血圧の者に対する減塩教室
解説
特定保健指導の利用勧奨と高血圧の人への減塩教室がハイリスクアプローチです。
ハイリスクアプローチは、病気になる危険性の高い人を選び出し、その人たちに働きかけて発症を防ぐ方法です。これに対してポピュレーションアプローチは、集団全体に働きかけて、全体の危険因子の水準を下げる方法です。脳卒中の予防では、高血圧やメタボリックシンドロームなどの危険因子をもつ人がハイリスク者にあたります。
特定保健指導は、特定健康診査の結果、生活習慣病の危険が高いと判定された人を対象とする保健指導で、その利用を勧めることは対象を絞った働きかけです。高血圧の人に対する減塩教室も、脳卒中の大きな危険因子である高血圧をもつ人に限定して行う取り組みです。したがって、この2つがハイリスクアプローチです。
ウォーキングマップ、リーフレットの配布、飲食店の表示の奨励は、市民全体や環境に働きかけるポピュレーションアプローチです。対象を絞っているかどうかで区別しましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 3健康づくりウォーキングマップの作成:健康づくりウォーキングマップは、市民の誰もが利用できるよう作成するもので、対象を危険の高い人に限っていません。地域全体の運動習慣を高めるポピュレーションアプローチです。
- 4市民への脳卒中予防リーフレットの配布:脳卒中予防のリーフレットを市民全体に配るのは、集団全体の知識を高めて危険因子の水準を下げる働きかけです。危険の高い人に絞っていないため、ポピュレーションアプローチにあたります。
- 5市内飲食店のメニューにカロリーと塩分の表示を奨励:飲食店のメニューにカロリーと塩分の表示を奨励するのは、店を利用するすべての人の食環境を整える取り組みです。対象を限定しない環境への働きかけで、ポピュレーションアプローチです。
出典:第111回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問38(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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