第110回 午前 問19
保健統計学
合計特殊出生率に関する問題
合計特殊出生率の算出方法で正しいのはどれか。
- 1出生数を人口で除し、1,000を乗ずる。
- 2ある年齢の母の出生数を同年齢の女性人口で除し、1,000を乗ずる。
- 3母の年齢別出生数を同年齢の女性人口で除し、15歳から49歳まで合計する。
- 4母の年齢別女児出生数を同年齢の女性人口で除し、15歳から49歳まで合計する。
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✓ これが正解3母の年齢別出生数を同年齢の女性人口で除し、15歳から49歳まで合計する。
解説
年齢別出生率を15歳から49歳まで合計したものが合計特殊出生率です。
合計特殊出生率は、人口動態統計で用いられる出生の指標で、厚生労働省は、15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの、と説明しています。年齢別出生率は、母の年齢別の出生数を、同じ年齢の女性人口で割った値です。これを15歳から49歳まで各歳ごとに足し合わせると、1人の女性がその年の年齢別出生率で一生の間に産むとしたときの子どもの数に相当する値になります。したがって、算出方法として正しいのは、母の年齢別出生数を同年齢の女性人口で除し、15歳から49歳まで合計するものです。
出生数を人口で除して1,000を乗ずるのは、人口千人当たりの出生数を示す出生率の算出方法です。ある年齢の母の出生数を同年齢の女性人口で除して1,000を乗ずるのは、1つの年齢の出生率を千人当たりで表したもので、年齢を通して合計していません。女児の出生数だけを使って合計する方法は、母親の世代が次の世代の女性にどれだけ置き換わるかをみる別の指標の求め方です。
合計特殊出生率は、年齢別の率を各歳で求めて、15歳から49歳まで足す、という手順で覚えておくとよいでしょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1出生数を人口で除し、1,000を乗ずる。:出生数を総人口で割って1,000を掛ける方法は、人口千人当たりの出生数を表す出生率の求め方です。女性の年齢構成を考えていないので、合計特殊出生率にはなりません。
- 2ある年齢の母の出生数を同年齢の女性人口で除し、1,000を乗ずる。:ある1つの年齢についての母の出生数を同年齢の女性人口で割る計算は、その年齢の出生率を求めたにすぎません。15歳から49歳までを合計していないので、合計特殊出生率とは異なります。
- 4母の年齢別女児出生数を同年齢の女性人口で除し、15歳から49歳まで合計する。:分子を女の子の出生に限ると、次の世代の母親になる女性がどれだけ生まれるかを測る値になり、目的が変わります。合計特殊出生率では男の子も含めたすべての出生を数えます。
出典:第110回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問19(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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