平成22年度 秋期 午前 問17
システム構成要素
信頼性に関する問題
システムが時間とともに図のように故障と回復を繰り返した。このとき,RASIS の信頼性(Reliability)と可用性(Availability)を表す指標の組合せとして,適切なものはどれか。ここで,T = (1/n)Σ[i=1,n] tᵢ ,S = (1/n)Σ[i=1,n] sᵢ とする。
〔図〕時間の帯(左から右へ)
↓1回目の故障 ↓2回目の故障 ↓n回目の故障
┌──────┬──────┬───────────┬─── … ───┬──────┬──────┐
│ t₁ │ s₁ │ t₂ │ … │ tn │ sn │
└──────┴──────┴───────────┴─── … ───┴──────┴──────┘
↑回復 ↑回復 ↑回復
t=稼働していた時間/s=故障して回復するまでの時間
〔選択肢の表〕
| 信頼性 | 可用性 | |
|---|---|---|
| ア | T | S |
| イ | T | T/(T+S) |
| ウ | T+S | S |
| エ | T+S | T/(T+S) |
- ア信頼性 T / 可用性 S
- イ信頼性 T / 可用性 T/(T+S)
- ウ信頼性 T+S / 可用性 S
- エ信頼性 T+S / 可用性 T/(T+S)
答えと解説を見る
✓ これが正解イ信頼性 T / 可用性 T/(T+S)
解説
信頼性は稼働時間の平均、可用性はその割合です。
図の帯は、稼働していた時間と、故障してから回復するまでの時間が交互に並んだものです。設問が置いた記号のうち、大文字のTは稼働していた時間の平均、大文字のSは回復までにかかった時間の平均を表します。信頼性は、故障せずにどれだけ長く動き続けられるかを見る指標ですから、稼働していた時間の平均そのものが当たります。一方の可用性は、使いたいときに使える度合いを見る指標なので、時間の長さではなく割合になります。全体の時間は稼働と回復の合計ですから、そのうち稼働が占める割合を取ります。判定の軸は、求められているものが時間の長さなのか、それとも全体に対する割合なのかという違いです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア信頼性 T / 可用性 S:信頼性を稼働時間の平均としている点は合っていますが、可用性に回復までの時間の平均を当てています。可用性は使える度合いを示す割合なので、時間の長さそのものではありません。
- ウ信頼性 T+S / 可用性 S:信頼性に稼働と回復を足した長さを当て、可用性には回復までの時間の平均を当てています。前者は故障から次の故障までの一巡りの長さで、後者は割合になっていません。
- エ信頼性 T+S / 可用性 T/(T+S…:可用性は稼働の占める割合になっていますが、信頼性に稼働と回復を足した長さを当てています。回復に要した時間まで含めてしまうと、動き続けられる長さを表せません。
この問題の用語
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
- 可用性使いたいときに情報や仕組みを使える状態が保たれていること。情報セキュリティの三要素の一つで、システムでは稼働率で表します。
- RASIS信頼性・可用性・保守性・完全性・安全性の五つをまとめた指標です。信頼性は平均故障間隔で表し、これを伸ばすと可用性も上がります。
出典:平成22年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問17(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 科目A 問14:サービス可用性に関する問題(可用性)
- 平成31年度 春期 午前 問66:非機能要件項目(可用性)
- 平成31年度 春期 午前 問55:ベンチマーキングに関する問題(可用性)
- 平成30年度 秋期 午前 問57:可用性に関する問題(可用性)
- 平成30年度 秋期 午前 問39:真正性に関する問題(可用性)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)