令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問5
システムの評価指標
アベイラビリティ(稼働率)
あるシステムにおいて,MTBFとMTTRがともに1.5倍になったとき,アベイラビリティ(稼働率)は何倍になるか。
- ア2/3
- イ1.5
- ウ2.25
- エ変わらない
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✓ これが正解エ変わらない
解説
MTBFとMTTRが同じ倍率なら稼働率は変わりません。
アベイラビリティ、つまり稼働率は MTBF÷(MTBF+MTTR)で求めます。MTBF を a、MTTR を b とすると、従来は a÷(a+b)です。両方が1.5倍になると、1.5a÷(1.5a+1.5b)となり、分母と分子にある1.5を約分すると a÷(a+b)に戻ります。したがって、稼働率は変わりません。故障と故障の間の時間が延びても、修理に掛かる時間が同じ割合で延びれば、全体のうち動いている時間の割合は同じままです。稼働率は二つの時間の比なので、両方に同じ倍率を掛けても値は変わらない、と覚えておくと、式を書かなくても判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア2/3:2/3倍は、分母の MTBF+MTTR が1.5倍になる一方で、分子の MTBF の伸びを見落とした場合の値です。実際には分子も1.5倍になるので、約分すると元の値に戻ります。
- イ1.5:1.5倍になるのは MTBF と MTTR という時間であって、稼働率ではありません。稼働率は二つの時間の比で、1を超えることもないので、そのまま1.5倍になることはありません。
- ウ2.25:2.25は1.5を2回掛けた値で、MTBF と MTTR の倍率を掛け合わせた形です。稼働率は二つの時間の比であり、倍率同士を掛けて求めるものではないので、この値にはなりません。
この問題の用語
- 稼働率使える状態だった時間が、全体のどれだけを占めるかを表す割合。約束した水準を守れたかどうかの物差しになります。
- MTBF平均故障間隔。故障から次の故障までが平均どれくらい持つかを表し、長いほど壊れにくく可用性が上がります。
- MTTR平均修復時間。実際に起きた故障を平均した実績値で、あらかじめ決めておく復旧目標のRTOとは別ものです。
出典:令和6年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問5:稼働率に関する問題(MTTR)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問6:非機能要求に関する問題(稼働率)
- 平成23年度 特別 午前Ⅱ 問6:故障率に関する問題(稼働率)
- 平成21年度 春期 午前Ⅱ 問21:フェールセーフに関する問題(MTBF)
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