令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問18
セキュリティ実装技術
ネットワーク層に関する問題
PC からサーバに対し,IPv6 を利用した通信を行う場合,ネットワーク層で暗号化を行うときに利用するものはどれか。
- アIPsec
- イPPP
- ウSSH
- エTLS
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✓ これが正解アIPsec
解説
ネットワーク層でIPパケットを暗号化するのはIPsecです。
IPsecは、IPパケットに対して認証や暗号化を行い、ネットワーク層で通信を保護するプロトコル群です。IPの層で保護するので、その上で動くTCPやUDP、さらに上位のアプリケーションは、自分で暗号化の仕組みを持たなくても通信が守られます。IPv4でもIPv6でも利用でき、IPv6を使った通信でネットワーク層の暗号化を行うときに用いるのはIPsecです。どの層で暗号化するかを軸にして、IPsecはネットワーク層、TLSはトランスポート層の上、と層の位置で覚えると見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イPPP:PPPは、2点間を結ぶ回線でデータリンク層の接続を確立するためのプロトコルです。電話回線などでの接続に使われてきたもので、ネットワーク層でIPパケットを暗号化する仕組みではありません。
- ウSSH:SSHは、遠隔のコンピュータに安全にログインしたりコマンドを実行したりするためのプロトコルで、アプリケーション層で通信を暗号化します。ネットワーク層でIPパケットそのものを保護するものではありません。
- エTLS:TLSは、TCPの上で動作し、Webのhttpsなどの通信を暗号化するプロトコルです。トランスポート層とアプリケーション層の間で働くもので、ネットワーク層での暗号化には当たりません。
この問題の用語
- IPsecIPの層でやり取りを丸ごと暗号化する仕組み。中身の暗号化には、送る側と受ける側で共有した共通鍵を使います。
- ネットワーク層相手のIPアドレスを見て、どの経路で届けるかを決める層です。ルータやIPsecがここで働き、アプリを見分けるポート番号は一つ上の層です。
- TLS通信の中身を途中で読まれたり書き換えられたりしないよう、暗号にして届ける取り決め。つないだ相手が本物かも確かめます。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
- SSH離れたサーバへ安全にログインしたりファイルを送ったりするための決まりごと。やり取りは暗号化されます。
出典:令和4年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問18
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問16:DNSSECに関する問題(暗号化)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問15:楕円曲線暗号に関する記述(TLS)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問13:TCPに関する記述(ネットワーク層)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問15:ICMPの機能(ネットワーク層)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問17:楕円曲線暗号に関する記述(TLS)
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