令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 法規(電気技術者試験センター)問4
法規
絶縁耐力試験に関する問題
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「電気設備技術基準の解釈」に基づいて,最大使用電圧23 kVの電線路に接続する受電用変圧器の絶縁耐力試験を,最大使用電圧に所定の係数を乗じた試験電圧を印加する方法により行う場合,試験電圧と試験時間に関する記述として,適切なのは次のうちどれか。
- 1最大使用電圧の1.1倍である25 300 Vの電圧を連続して1分間加える。
- 2最大使用電圧の1.25倍である28 750 Vの電圧を連続して1分間加える。
- 3最大使用電圧の1.25倍である28 750 Vの電圧を連続して10分間加える。
- 4最大使用電圧の1.5倍である34 500 Vの電圧を連続して1分間加える。
- 5最大使用電圧の1.5倍である34 500 Vの電圧を連続して10分間加える。
答えと解説
✓ これが正解3最大使用電圧の1.25倍である28 750 Vの電圧を連続して10分間加える。
解説
23 kVの変圧器は1.25倍の28 750 Vを連続して10分間加えます。
変圧器の電路の絶縁耐力試験は、電気設備の技術基準の解釈第16条に定められています。絶縁耐力試験とは、ふだんより高い電圧を一定時間加えて、絶縁が破れないことを確かめる試験です。変圧器では、試験される巻線と他の巻線・鉄心・外箱との間に、最大使用電圧に電圧の区分ごとの倍率を掛けた試験電圧を、連続して10分間加えます。
最大使用電圧23 kVの受電用変圧器は特別高圧に当たり、解釈の表で23 kVが入る区分の倍率は1.25倍です。特別高圧でも、さらに電圧の高い区分や中性点の接地のしかたによっては別の倍率になるので、特別高圧ならいつも1.25倍というわけではありません。試験電圧は 23 000 V×1.25=28 750 V となります。逆向きに 28 750÷23 000=1.25 と割り戻しても倍率に戻るので、計算に誤りはありません。
肢を比べると、倍率・電圧・時間の3つがそろうのは、1.25倍の28 750 Vを10分間加えるものだけです。1.1倍の25 300 V、1.5倍の34 500 Vは、どちらも掛け算そのものは合っていますが、23 kVの区分の倍率ではありません。また1.25倍でも1分間では、解釈の求める時間に足りません。
電路や変圧器の絶縁耐力試験は連続10分間、と時間を先に固定し、次に電圧の区分ごとの倍率で絞ると選びやすくなります。
ほかの選択肢の解説
- 1最大使用電圧の1.1倍である25 300 Vの電圧を連続して1分間加える。:25 300 Vは23 000に1.1を掛けた値で、23 kVの区分に使う倍率と合いません。加える時間も1分間と短く、解釈の求める10分間連続の条件も満たしていません。
- 2最大使用電圧の1.25倍である28 750 Vの電圧を連続して1分間加える。:倍率1.25倍と試験電圧28 750 Vは正しいものの、時間を1分間としています。解釈の絶縁耐力試験は試験電圧を連続して10分間加えるので、時間が足りません。
- 4最大使用電圧の1.5倍である34 500 Vの電圧を連続して1分間加える。:1.5倍の34 500 Vは23 000×1.5の計算としては合いますが、1.5倍は23 kVより低い電圧の区分で使われる倍率です。しかも時間が1分間で、二重に誤っています。
- 5最大使用電圧の1.5倍である34 500 Vの電圧を連続して10分間加える。:10分間という時間はよいものの、掛けた倍率が1.5です。この電圧の受電用変圧器では1.25を掛けるので、34 500 Vでは試験電圧が高すぎます。
出典:令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 法規 問4(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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