令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 電力(電気技術者試験センター)問5
電力
二次電池に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。電験三種の過去問 400問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
次の文章は,電池及びその関連技術に関する記述である。
電池には,充電することによって繰り返し利用できる[(ア)]がある。その代表的なものに[(イ)]が挙げられ,携帯電子機器,電気自動車,電力貯蔵設備などのさまざまな用途で活用されている。蓄電能力の高い[(ア)]やその他の蓄電機器を,電力貯蔵設備として風力発電や太陽光発電と併せて用いることで,出力の[(ウ)]ができる。[(エ)]は大電力貯蔵用の機器として用いられている。[(エ)]の[(オ)]は,鉛蓄電池に比べて3 倍程度高い。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
| (ア) | (イ) | (ウ) | (エ) | (オ) | |
|---|---|---|---|---|---|
| (1) | 二次電池 | リチウムイオン電池 | 平滑化 | 空気亜鉛電池 | 単位質量あたりのエネルギー密度 |
| (2) | 一次電池 | リチウムイオン電池 | 短絡抑制 | 空気亜鉛電池 | 単位質量あたりのエネルギー密度 |
| (3) | 二次電池 | 酸化銀電池 | 短絡抑制 | 空気亜鉛電池 | 起電力 |
| (4) | 二次電池 | リチウムイオン電池 | 平滑化 | ナトリウム・硫黄電池 | 単位質量あたりのエネルギー密度 |
| (5) | 一次電池 | 酸化銀電池 | 平滑化 | ナトリウム・硫黄電池 | 起電力 |
- 1(ア) 二次電池 (イ) リチウムイオン電池 (ウ) 平滑化 (エ) 空気亜鉛電池 (オ) 単位質量あたりのエネルギー密度
- 2(ア) 一次電池 (イ) リチウムイオン電池 (ウ) 短絡抑制 (エ) 空気亜鉛電池 (オ) 単位質量あたりのエネルギー密度
- 3(ア) 二次電池 (イ) 酸化銀電池 (ウ) 短絡抑制 (エ) 空気亜鉛電池 (オ) 起電力
- 4(ア) 二次電池 (イ) リチウムイオン電池 (ウ) 平滑化 (エ) ナトリウム・硫黄電池 (オ) 単位質量あたりのエネルギー密度
- 5(ア) 一次電池 (イ) 酸化銀電池 (ウ) 平滑化 (エ) ナトリウム・硫黄電池 (オ) 起電力
答えと解説
✓ これが正解4(ア) 二次電池 (イ) リチウムイオン電池 (ウ) 平滑化 (エ) ナトリウム・硫黄電池 (オ) 単位質量あたりのエネルギー密度
解説
二次電池・リチウムイオン電池・平滑化・ナトリウム・硫黄電池の組合せです。
電池の分類と、電力貯蔵に使われる蓄電池の特徴が問われています。(ア)は二次電池です。充電して繰り返し使える電池を二次電池といい、使い切りの電池は一次電池です。(イ)の代表例はリチウムイオン電池で、携帯電子機器から電気自動車、電力貯蔵設備まで幅広く使われています。酸化銀電池は腕時計などに使われる使い切りの電池で、充電して繰り返し使う代表例にはあたりません。
(ウ)は平滑化です。風力発電や太陽光発電の出力は風や日射によって細かく変動するため、蓄電池で充電と放電を行うことで出力の変動をならし、なめらかにできます。短絡抑制は事故のときの電流を小さくすることで、蓄電池を併設する目的とは別のものです。
(エ)はナトリウム・硫黄電池、(オ)は単位質量あたりのエネルギー密度です。ナトリウム・硫黄電池は大容量の電力貯蔵用に使われる二次電池で、設問のとおり、重さあたりにためられるエネルギーが鉛蓄電池の3倍程度と高いことが特徴です。空気亜鉛電池は補聴器などに使われる使い切りの電池で、大電力の貯蔵には使われません。
以上から、二次電池・リチウムイオン電池・平滑化・ナトリウム・硫黄電池・単位質量あたりのエネルギー密度の組合せが正解です。大電力貯蔵用の蓄電池はナトリウム・硫黄電池、と結びつけて覚えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢の解説
- 1…リチウムイオン電池 (ウ) 平滑化 (エ) 空気亜鉛電池 (オ) 単位質量あたりのエネルギー密度:(ア)(イ)(ウ)(オ)は合っていますが、(エ)を空気亜鉛電池としています。空気亜鉛電池は補聴器などで使う使い切りの電池であり、大電力の貯蔵に用いられる電池にはナトリウム・硫黄電池があてはまります。
- 2…リチウムイオン電池 (ウ) 短絡抑制 (エ) 空気亜鉛電池 (オ) 単位質量あたりのエネルギー密度:(ア)を一次電池、(ウ)を短絡抑制、(エ)を空気亜鉛電池としている組合せです。充電で繰り返し使えるのは二次電池であり、蓄電池の併設で得られるのは出力変動のならし(平滑化)なので、三つの空白が違います。
- 3…酸化銀電池 (ウ) 短絡抑制 (エ) 空気亜鉛電池 (オ) 起電力:(ア)は二次電池で合っていますが、(イ)を酸化銀電池、(ウ)を短絡抑制、(エ)を空気亜鉛電池、(オ)を起電力としています。酸化銀電池は使い切りの電池で、残りの空白も大電力貯蔵の説明に合いません。
- 5…酸化銀電池 (ウ) 平滑化 (エ) ナトリウム・硫黄電池 (オ) 起電力:(ウ)(エ)は合っていますが、(ア)を一次電池、(イ)を酸化銀電池、(オ)を起電力としています。繰り返し充電できるのは二次電池で、鉛蓄電池の3倍程度とされるのは電圧ではなく重さあたりにためられるエネルギーです。
出典:令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 電力 問5(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)