令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問16(a)
理論
内部抵抗に関する問題
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最大目盛150 V,内部抵抗18 kΩの直流電圧計V₁と最大目盛300 V,内部抵抗30 kΩの直流電圧計V₂の二つの直流電圧計がある。ただし,二つの直流電圧計は直動式指示電気計器を使用し,固有誤差はないものとする。次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(a) 二つの直流電圧計を直列に接続して使用したとき,測定できる電圧の最大の値[V]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 1450
- 2400
- 3300
- 4225
- 5150
答えと解説
✓ これが正解2400
解説
直列では電流が等しく、V₁の最大電流8.33 mAで決まり400 Vです。
直動式の電圧計は、内部抵抗に流れる電流で指針が振れるので、最大目盛に対応する電流(最大目盛の電圧÷内部抵抗)が決まっています。V₁は150/(18×10³)≒8.33×10⁻³ A、V₂は300/(30×10³)=10×10⁻³ Aです。
二つを直列に接続すると、同じ電流が両方に流れます。どちらも最大目盛を超えないためには、電流を小さい方の8.33 mAまでに抑える必要があります。このときの全体の電圧は、合成抵抗18+30=48 kΩを使って8.33×10⁻³×48×10³≒400 Vです。
別の方法で検算します。V₁が最大目盛の150 Vのとき、直列の電圧は内部抵抗に比例して分かれるので、V₂の電圧は150×30/18=250 Vです。合計は150+250=400 Vです。V₂はまだ最大目盛300 Vに達していませんが、これ以上電圧を上げるとV₁が振り切れます。
直列に接続した電圧計は、先に最大目盛に達する方(最大目盛の電流が小さい方)で測定範囲が決まる、と押さえておくと解けます。
ほかの選択肢の解説
- 1450:450 Vは二つの最大目盛を単純に足した値です。直列では電圧が内部抵抗の比18:30で分かれるため、合計450 VではV₁に約169 Vがかかり、最大目盛150 Vを超えてしまいます。
- 3300:300 VはV₂1台の最大目盛です。V₁を直列に加えれば測れる電圧はその分増え、V₁が150 Vに達するところまで上げると、合計は400 Vになります。
- 4225:225 Vでは流れる電流が225/48 kΩ≒4.7 mAで、V₁の最大目盛の電流8.33 mAにまだ余裕があります。両方の計器が振り切れない範囲で測れる最大の値ではありません。
- 5150:150 VはV₁1台の最大目盛です。直列にしたV₂にも電圧が分かれてかかるため、V₁が150 Vを示すとき、全体にはさらに250 Vが加わっています。
出典:令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 理論 問16(a)(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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