令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問5
理論
内部抵抗に関する問題
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図のように,内部抵抗r=0.1 Ω,起電力E=9 Vの電池4個を並列に接続した電源に抵抗R=0.5 Ωの負荷を接続した回路がある。この回路において,抵抗R=0.5 Ωで消費される電力の値[W]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 1820
- 24 050
- 3253
- 450
- 5147
答えと解説
✓ これが正解5147
解説
並列の内部抵抗0.025 Ω、電流約17.1 Aで、電力は約147 Wです。
同じ起電力・同じ内部抵抗の電池をn個並列にした電源は、起電力がそのままE、内部抵抗が並列合成のr/nとなる一つの電池と同じに扱えます。図ではE=9 V、r=0.1 Ωの枝が4本、同じ向きに並列になっていて、その両端にR=0.5 Ωがつながっています。
合成した内部抵抗は0.1/4=0.025 Ωです。負荷に流れる電流はオームの法則よりI=E/(r/4+R)=9/(0.025+0.5)=9/0.525≒17.14 Aです。消費電力はP=I²R=17.14²×0.5≒293.9×0.5≒147 Wです。
別の方法として、負荷の端子電圧から求めます。V=IR=17.14×0.5≒8.57 Vで、P=V²/R=8.57²/0.5≒147 Wとなり、同じ値に着きます。各電池からは17.14/4≒4.29 Aずつ流れ、内部の電圧降下は4.29×0.1≒0.43 V、9-0.43=8.57 Vとも合います。
電池を並列にしても起電力は増えず、内部抵抗だけが小さくなる、と押さえておくのが要点です。
ほかの選択肢の解説
- 1820:820 Wは正しい値の5倍以上で、この回路の条件からは導けません。電池を並列にしても起電力は9 Vのままなので、0.5 Ωの負荷の電力は9²/0.5=162 Wを超えることはありません。
- 24 050:4 050 Wは、電池1個の短絡電流9/0.1=90 Aがそのまま負荷に流れたとして90²×0.5を計算した値です。実際には負荷の0.5 Ωが電流の通り道に入るので、電流は約17 Aにとどまります。
- 3253:253 Wは、負荷の両端の電圧が9 Vを超えないと出ない大きさです。端子電圧が起電力の9 Vいっぱいでも9²/0.5=162 Wが上限で、この条件の計算からは導けません。
- 450:50 Wは、4個の内部抵抗を直列に足して9/(0.4+0.5)=10 Aとし、10²×0.5を計算した値です。並列にした内部抵抗は0.1/4=0.025 Ωに小さくなるので、電流はもっと大きくなります。
出典:令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 理論 問5(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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