令和7年度下期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問16(b)
理論
直流回路に関する問題
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図の直流回路において,次の(a)及び(b)に答えよ。ただし,電源電圧E [V]の値は一定で変化しないものとする。
(b) 図1の抵抗R [Ω]を図2のように端子b,c間に接続し直したとき,回路に流れる電流I₃の値[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 15.5
- 24.8
- 34.5
- 44.2
- 54.0
答えと解説
✓ これが正解44.2
解説
不平衡ブリッジの合成抵抗は9.6 Ωで、I₃=40/9.6≒4.2 Aです。
(a)から、電源電圧はE=40 V、抵抗はR=80 Ωです。図2は、a-b間16 Ω、b-d間4 Ω、a-c間4 Ω、c-d間16 Ωで、b、c間にRをつないだブリッジ回路です。対辺の抵抗の積が16×16と4×4で等しくないので、ブリッジは平衡せず、Rにも電流が流れます。このため単純な直列・並列には分けられません。
そこで、a、b、cを結ぶ三角形(Δ形)の16 Ω、4 Ω、80 ΩをY形に変換します。三つの和は100 Ωで、aにつながる抵抗は16×4/100=0.64 Ω、bには16×80/100=12.8 Ω、cには4×80/100=3.2 Ωです。中心からdまでは、b経由が12.8+4=16.8 Ω、c経由が3.2+16=19.2 Ωの並列で、16.8×19.2/36=8.96 Ωです。全体は0.64+8.96=9.6 Ωとなり、I₃=40/9.6≒4.17 Aで、最も近いのは4.2 Aです。
ブリッジは、まず対辺の積で平衡かどうかを確かめ、平衡しなければΔ-Y変換か節点の電位の式で解く、と手順を決めておくと迷いません。
ほかの選択肢の解説
- 15.5:5.5 Aの由来は導けません。5.5 Aなら回路全体の抵抗は40/5.5≒7.3 Ωになるはずですが、b、c間にR=80 Ωを入れた回路の合成抵抗は9.6 Ωで、電流は約4.2 Aです。
- 24.8:4.8 Aの由来は導けません。この電流なら全体の抵抗は40/4.8≒8.3 Ωになるはずですが、ブリッジを正しく解いた合成抵抗は9.6 Ωなので、電流は約4.2 Aにとどまります。
- 34.5:4.5 Aは図1の電源電流I₁と同じ値で、Rをつなぎ替えても電流が変わらないとした場合です。b、c間には約22 Vの電位差があってRに電流が流れ、回路全体の抵抗が変わります。
- 54.0:4.0 Aは、Rに電流が流れないとみなして20 Ωの枝二つだけで計算した40/10の値です。16×16と4×4は等しくないのでブリッジは平衡せず、Rを通る分だけ電流が増えます。
出典:令和7年度下期第三種電気主任技術者試験 理論 問16(b)(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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