令和7年度上期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問15(b)
理論
対称三相交流電源に関する問題
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図のように,相電圧200 Vの対称三相交流電源に,複素インピーダンスŻ=5√3+j5 [Ω]の負荷がY結線された平衡三相負荷を接続した回路がある。次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(b) 電流İabの値[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 120.00∠-π/6
- 26.67∠-π/6
- 311.55∠-π/6
- 46.67∠-π/3
- 511.55∠-π/3
答えと解説
✓ これが正解26.67∠-π/6
解説
Δ結線の相電流は線電流の1/√3でπ/6進み、İab=6.67∠-π/6です。
Δ結線の電源では、線電流の大きさは相電流の√3倍で、位相は相電流よりπ/6遅れます。(a)で求めた線電流İ₁=11.55∠-π/3 Aから、相電流İabを逆にたどって求めます。
図の端子aでは、電源Ėaから流れ込むİabが、負荷へ向かうİ₁と電源Ėcへ向かうİcaに分かれるので、İ₁=İab-İcaです。平衡しているのでİcaはİabを4π/3遅らせた(2π/3進めた)電流で、İab-İca=İab×(1-1∠2π/3)=√3∠-π/6×İabとなります。したがってİab=(11.55/√3)∠(-π/3+π/6)≒6.67∠-π/6 Aです。
別の方法で確かめます。負荷を等価なΔ結線に直すと1相のインピーダンスは3Ż=30∠π/6 Ωで、各電源の200 Vがそのまま加わる形になります。相電流は200∠0÷30∠π/6≒6.67∠-π/6 Aとなり、同じ値に着きます。電力で見ても、負荷の三相電力3×11.55²×5√3≒3 464 Wと、電源側の3×200×6.67×cos(π/6)≒3 464 Wが一致します。
Δ結線の線電流と相電流は、大きさが√3倍、位相がπ/6ずれる関係を、図の矢印の向きと合わせて確かめるのが要点です。
ほかの選択肢の解説
- 120.00∠-π/6:20.00 Aは、線電流11.55 Aを√3で割るべきところを√3倍した値です。Δ結線では相電流のほうが線電流より小さく、大きさは11.55/√3≒6.67 Aになります。
- 311.55∠-π/6:11.55 Aは線電流İ₁の大きさで、相電流のものではありません。位相-π/6は合っていますが、Δ結線の相電流の大きさは線電流の1/√3の6.67 Aです。
- 46.67∠-π/3:大きさ6.67 Aは合っていますが、線電流İ₁と同じ位相-π/3にしています。Δ結線の電源では相電流が線電流よりπ/6進むので、位相は-π/6になります。
- 511.55∠-π/3:11.55∠-π/3は(a)の線電流İ₁そのものです。端子aではİabからİcaが分かれて出ていくので、İabはİ₁と大きさも位相も異なります。
出典:令和7年度上期第三種電気主任技術者試験 理論 問15(b)(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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