令和6年度下期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問6
理論
直流電源に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。電験三種の過去問 400問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
図のように,二つの直流電源と三つの抵抗からなる回路がある。各抵抗に流れる電流を図に示す向きに定義するとき,電流I₁,I₂,I₃の値[A]の組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
| I₁ | I₂ | I₃ | |
|---|---|---|---|
| (1) | -1 | -1 | 0 |
| (2) | -1 | 1 | -2 |
| (3) | 2 | 1 | 1 |
| (4) | 1 | 1 | 0 |
| (5) | 1 | -1 | 2 |
- 1I₁ -1 I₂ -1 I₃ 0
- 2I₁ -1 I₂ 1 I₃ -2
- 3I₁ 2 I₂ 1 I₃ 1
- 4I₁ 1 I₂ 1 I₃ 0
- 5I₁ 1 I₂ -1 I₃ 2
答えと解説
✓ これが正解4I₁ 1 I₂ 1 I₃ 0
解説
節点の電位が0 Vとなり、I₁=1 A、I₂=1 A、I₃=0 Aです。
二つの直流電源を含む回路は、キルヒホッフの法則か、節点の電位を未知数にする方法で解きます。ここでは5 Ωの上端の節点の電位をV(下側の線を0 V)とおきます。
図から、4 Vの電源は上側が正極なので4 Ωの左端は4 V、2 Vの電源は下側が正極なので2 Ωの右端は-2 Vです。各電流は、I₁=(4-V)/4、I₂=(V+2)/2、I₃=V/5と表せます。節点に流れ込む電流と流れ出る電流は等しいので、I₁=I₂+I₃です。両辺に20を掛けると20-5V=10V+20+4Vとなり、V=0 Vです。これからI₁=4/4=1 A、I₂=2/2=1 A、I₃=0 Aとなります。
重ね合わせの理で検算すると、4 Vの電源だけのときはI₁=14/19 A、I₂=10/19 A、I₃=4/19 A、2 Vの電源だけのときはI₁=5/19 A、I₂=9/19 A、I₃=-4/19 Aで、足すと1 A、1 A、0 Aとなり一致します。
したがってI₁=1、I₂=1、I₃=0の組合せが正解です。求めた電流は、節点の電流の式と閉路の電圧の式の両方に当てはめて確かめる習慣をつけると、符号の誤りに気づけます。
ほかの選択肢の解説
- 1I₁ -1 I₂ -1 I₃ 0:I₁とI₂を-1 A、I₃を0 Aとする組合せは、節点の電流の式は満たしますが、左側の閉路で4 Ωの電圧降下が-4 Vとなり、電源の4 Vと合いません。正しい電流の向きをすべて逆にした値です。
- 2I₁ -1 I₂ 1 I₃ -2:I₁=-1 A、I₂=1 A、I₃=-2 Aは節点の電流の式は満たしますが、左側の閉路の電圧降下が-4 V-10 V=-14 Vとなり、4 Vの電源電圧と一致しません。
- 3I₁ 2 I₂ 1 I₃ 1:I₁=2 A、I₂=1 A、I₃=1 Aは節点の電流の式を満たしますが、左側の閉路の電圧降下が8 V+5 V=13 Vとなり、4 Vの電源電圧と一致しません。
- 5I₁ 1 I₂ -1 I₃ 2:I₁=1 A、I₂=-1 A、I₃=2 Aでは5 Ωの電圧が10 Vとなり、左側の閉路の電圧降下4 V+10 V=14 Vが4 Vの電源と合いません。2 Vの電源の向きを逆に取っても、この組合せにはなりません。
出典:令和6年度下期第三種電気主任技術者試験 理論 問6(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)