令和元年度 秋期 午前 問47
開発技術
機能適合性"の説明
JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)−システム及びソフトウェア品質モデル)で規定されたシステム及びソフトウェア製品の品質特性の一つである "機能適合性" の説明はどれか。
- ア同じハードウェア環境又はソフトウェア環境を共有する間,製品,システム又は構成要素が他の製品,システム又は構成要素の情報を交換することができる度合い,及び/又はその要求された機能を実行することができる度合い
- イ人間又は他の製品若しくはシステムが,認められた権限の種類及び水準に応じたデータアクセスの度合いをもてるように,製品又はシステムが情報及びデータを保護する度合い
- ウ明示された時間帯で,明示された条件下に,システム,製品又は構成要素が明示された機能を実行する度合い
- エ明示された状況下で使用するとき,明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を,製品又はシステムが提供する度合い
答えと解説を見る
✓ これが正解エ明示された状況下で使用するとき,明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を,製品又はシステムが提供する度合い
解説
使う場面で明かされた要求と暗黙の要求を、満たせる度合いです。
機能適合性は、対象がやってほしい仕事を、どれだけ揃えているかを測るものです。ここで言うやってほしい仕事は、はっきり書かれたものだけを指しません。使う場面で当然求められる、書かれていないが期待される内容も含めて数えます。両方の要求に対して、どれだけの度合いで応えられているかを見るのが、この特性の中心にあります。中身が正しく処理できるか、必要な機能が揃っているか、目的に対して過不足がないか、といった観点でとらえます。他の特性は、目的そのものの達成ではなく、支える側の性質にあたります。同じ環境を分け合いながら情報のやり取りができるかを見る側面、決められた範囲以外に触れさせない側面、決められた条件で決められた仕事をやり切る側面などが、それぞれ別の枠に置かれています。要点は、狙う仕事そのものにどれだけ応えているかを問う点です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア同じハードウェア環境又はソフトウェア環境…:同じ環境を分け合いながら、他の対象と情報をやり取りしたり、求められた仕事を実行できたりする度合いだと述べています。噛み合いや情報のやり取りの側の性質であり、狙う仕事そのものに応える度合いとは軸が別です。互換性の側の話です。
- イ人間又は他の製品若しくはシステムが,認め…:許された種類と水準に応じて情報や資料に触れさせる形で、対象を守る度合いだと述べています。触れさせる範囲を制御する側の性質であり、狙う仕事の揃い方を問う軸とは別です。セキュリティの側の性質になります。
- ウ明示された時間帯で,明示された条件下に,…:決められた時間帯や条件のもとで、決められた仕事を実行できる度合いだと述べています。仕事のやり切り方の側の性質であり、狙う仕事の中身の揃い方を問う軸とは別です。信頼性の側の話になります。
この問題の用語
- 権限そのアカウントに許された操作の範囲のことです。用途ごとに必要なものだけを与え、定義用と更新用のように分けて持たせます。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問47
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)