令和元年度 秋期 午前 問29
データベース
データベースに媒体障害が発生したときのデータベースの回復法はどれか。
- ア障害発生時,異常終了したトランザクションをロールバックする。
- イ障害発生時点でコミットしていたがデータベースの実更新がされていないトランザクションをロールフォワードする。
- ウ障害発生時点でまだコミットもアボートもしていなかった全てのトランザクションをロールバックする。
- エバックアップコピーでデータベースを復元し,バックアップ取得以降にコミットした全てのトランザクションをロールフォワードする。
答えと解説を見る
✓ これが正解エバックアップコピーでデータベースを復元し,バックアップ取得以降にコミットした全てのトランザクションをロールフォワードする。
解説
入れ物そのものが壊れたので、控えから作り直していきます。
壊れ方には段があり、段ごとに立ち直り方が変わります。処理の一つがしくじっただけなら、その処理を巻き戻せば足ります。装置が急に止まった場合は、少し手が増えます。確定していた処理を進め直し、確定していなかった処理を巻き戻します。どちらの場合も、記録そのものは無事に残っています。ところが記録を入れておく装置が壊れると、話が変わります。巻き戻す先も、進め直す元も、まとめて失われるからです。だから、まず別に取っておいた控えから中身を戻します。戻した時点の中身は、控えを取ったときのものです。そこから先の確定した処理を、ロールフォワードで進め直します。この二段構えが、媒体障害からの回復になります。記録が手元に残っているかどうかを見れば、四つは割れます。残っていないなら、控えを持ち出す肢が答えです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア障害発生時,異常終了したトランザクション…:異常に終わった処理を巻き戻すと述べています。これは処理そのものがしくじった場面の手当てです。記録を入れる装置は無事なままになります。壊れ方の段が、いちばん軽いところにとどまっています。控えを持ち出す必要もありません。
- イ障害発生時点でコミットしていたがデータベ…:確定していたのに反映されていない処理を進め直すと述べています。装置が急に止まった場面での手当ての片方です。履歴も記録も手元に残っている前提になります。入れ物ごと失われた場面には届きません。段が一つ手前にあります。
- ウ障害発生時点でまだコミットもアボートもし…:確定も取り消しもしていなかった処理をすべて巻き戻すと述べています。こちらも急に止まった場面での手当てのもう片方です。先の肢と組にして使われるものになります。控えを持ち出す段には進んでいません。二つで一組の関係にあります。
この問題の用語
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
- トランザクションデータベースへの一連の処理をひとまとめにした単位のこと。途中で失敗すると開始前の状態へ戻され、中途半端な更新が残りません。
- バックアップ失っても元に戻せるよう、データの複製を別に取っておくこと。取るだけでなく、戻せるかを確かめておくのが要点です。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問29
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問29:多版同時実行制御に関する問題(トランザクション)
- 令和6年度 秋期 午前 問31:チェックポイントに関する記述(トランザクション)
- 令和6年度 秋期 午前 問27:ロールバックに関する問題(トランザクション)
- 令和6年度 秋期 午前 問12(トランザクション)
- 令和6年度 春期 午前 問55:SaaSに関する問題(トランザクション)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)