平成30年度 秋期 午前 問50
開発技術
アジャイルに関する問題
アジャイル開発で“イテレーション”を行う目的のうち,適切なものはどれか。
- アソフトウェアに存在する顧客の要求との不一致を短いサイクルで解消したり,要求の変化に柔軟に対応したりする。
- イタスクの実施状況を可視化して,いつでも確認できるようにする。
- ウペアプログラミングのドライバとナビゲータを固定化させない。
- エ毎日決めた時刻にチームメンバが集まって開発の状況を共有し,問題が拡大したり,状況が悪化したりするのを避ける。
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✓ これが正解アソフトウェアに存在する顧客の要求との不一致を短いサイクルで解消したり,要求の変化に柔軟に対応したりする。
解説
求めとのずれを短い周期で直すためです。
アジャイル開発でイテレーションを行う目的を選ぶ問いです。四つの肢はどれも実際に行われている取り組みなので、正しい行いかどうかでは選べません。基準になるのは、それがイテレーションそのもののねらいかどうかです。イテレーションは反復という意味で、おおむね一週間から四週間の短い区切りを置き、その中で設計から動くものまでを一巡させる進め方を指します。区切りの終わりに動くソフトウェアを見せ、もらった意見を次の区切りに織り込みます。なぜ短く区切るのかというと、求められているものは最初に全部を正しく書き切れず、作って見せて初めて気づく部分が必ず残るからです。一巡が短ければ、ずれに気づくまでの時間も短くなり、やり直しの量が一区切り分に収まります。ですからねらいは、求めとのずれを短い周期で解き、求めが変わってもついていけるようにすることです。見分けの軸は、その取り組みが回っている単位です。一日ごとに回るもの、作業の並び方を見せるもの、二人一組で書くときの役割に関わるものは、それぞれ別の名前と別のねらいを持ちます。一区切りという外枠の中に、それらが入れ子で収まっていると考えると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イタスクの実施状況を可視化して,いつでも確…:作業の進み具合を誰にでも見える形にしておくための取り組みで、タスクボードのねらいにあたります。未着手と作業中と完了の列にカードを並べる工夫であり、求めとのずれを解く周期の話ではありません。
- ウペアプログラミングのドライバとナビゲータ…:二人一組で書くときに、手を動かす側と横で見る側の役割を入れ替え続けるねらいの説明です。知識が一人に偏らないようにするための工夫で、ペアプログラミングという実践の内側の話にあたります。
- エ毎日決めた時刻にチームメンバが集まって開…:毎日決まった時刻に集まって状況を伝え合う取り組みで、デイリースクラムのねらいにあたります。繰り返す点は重なりますが、回る単位が一日であり、作るためではなく話すための場という違いがあります。
この問題の用語
- 可視化見えにくい状態や流れを、図や数値にして誰でも見える形にすることです。業務の見直しは、まずここから始めます。
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問50
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問63:アソシエーション分析に関する問題(可視化)
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