平成28年度 春期 午前 問22
コンピュータ構成要素
パワーゲーティングの説明
LSI の省電力制御技術であるパワーゲーティングの説明として,適切なものはどれか。
- ア異なる電圧値の電源を複数もち,動作周波数が低い回路ブロックには低い電源電圧を供給することによって,消費電力を減らす。
- イ動作する必要がない回路ブロックに供給しているクロックを停止することによって,消費電力を減らす。
- ウ動作する必要がない回路ブロックへの電源供給を遮断することによって,消費電力を減らす。
- エ半導体製造プロセスの微細化から生じるリーク電流の増大を,使用材料などの革新によって抑える。
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✓ これが正解ウ動作する必要がない回路ブロックへの電源供給を遮断することによって,消費電力を減らす。
解説
使わない回路ブロックへの電源そのものを遮断します。
名前を英語のまま分解すると肢が一つに決まります。ゲーティングは門を閉じて何かを断つことを指し、断つ相手が名前の前半に書かれています。パワーゲーティングなら断つ相手は電源です。つまり、動かす必要のない回路ブロックへの電源供給そのものを絶って消費電力を減らす制御になります。なぜ電源まで絶つのかというと、信号が切り替わるたびに消える分を抑えるだけでは足りないからです。電源がつながっている限り、半導体の中をわずかに流れ続けるリーク電流が残ります。製造プロセスが細かくなるほどこの割合が大きくなるので、電源ごと断つ手が必要です。引き換えに、絶った回路ブロックは中の状態が消えるため、復帰に時間がかかります。設問が省電力の制御技術と限定している点も手掛かりです。動作中に切り替える仕掛けを聞いているので、作り方そのものの工夫は当てはまりません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア異なる電圧値の電源を複数もち,動作周波数…:電圧値の異なる電源を複数もち、動作周波数が低いところには低い電源電圧を配る方式を述べています。電源はつながったままなので、遮断による制御とは別の手立てです。
- イ動作する必要がない回路ブロックに供給して…:クロックゲーティングの説明です。止めているのはクロックであって電源ではないため、名前の前半が食い違います。電源が入ったままなので漏れる分も残ります。
- エ半導体製造プロセスの微細化から生じるリー…:微細化から生じる漏れの増大を、使用材料などの革新によって抑えるという内容です。作る側の工夫であって、動作中に切り替える仕掛けではありません。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問22
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