平成27年度 秋期 午前 問10
コンピュータ構成要素
MMUに関する問題
MMU(Memory Management Unit)の説明として,適切なものはどれか。
- アCPU からのページフォールトを受けて,物理ページのスワップを行う。
- イCPU が指定した仮想アドレスを物理アドレスに対応させる。
- ウOS の一部分であり,キャッシュ制御機能及びバス調整機能を有する。
- エ主記憶のデータの一部を保持し,CPU と主記憶の速度差を吸収する。
答えと解説を見る
✓ これが正解イCPU が指定した仮想アドレスを物理アドレスに対応させる。
解説
仮想アドレスを物理アドレスへ変換する装置です。
この設問は、仮想記憶のまわりにいる役者のうち、誰の台詞かを当てる形になっています。MMU の仕事は一つだけで、住所の読み替えです。プログラムが使う番地は、そのまま主記憶の番地を指してはいません。実際にどこへ置かれているかは対応表を引いて決まり、その引き当てを高速に行うのが MMU です。名前が記憶の管理を担う装置となっている通り、CPU の側に置かれた回路であって、OS の一部ではありません。対応表を毎回主記憶まで読みに行くと遅くなるので、内部に小さな写しを持ち、直前に使った対応をそこから返す工夫も備えています。残りの三つの記述は、いずれも実在する仕組みを述べていますが、担っている役者が違います。仮想記憶まわりの出題は、変換をするのは誰か、入替えを決めるのは誰か、速度の差を埋めるのは誰か、という担当の切り分けで解くのが近道です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アCPU からのページフォールトを受けて,…:ページフォールトを知らせるところまでが変換を担う回路の役目です。その通知を受けて入替えを決め、補助記憶との出し入れを実行するのは OS の側で、担当が一段ずれています。
- ウOS の一部分であり,キャッシュ制御機能…:ソフトウェアの一部という位置づけが実際と違います。制御の仕組みを並べている点も、住所を読み替えるという中心の仕事から離れています。
- エ主記憶のデータの一部を保持し,CPU と…:CPU と主記憶の間に置かれる小さく速い記憶の説明です。置かれる場所は近いものの、番地を読み替える働きとは別の役割を述べています。
この問題の用語
- キャッシュ一度取り寄せた内容を手元に置いて、次から早く使えるようにする仕組み。CPUとメモリの間や、ブラウザ、DNSなど、さまざまな場所で使われます。
出典:平成27年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問10
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)