平成26年度 春期 午前 問5
ソフトウェア
ベストフィット方式の特徴
記憶領域を管理するアルゴリズムのうち,ベストフィット方式の特徴として,適切なものはどれか。
- ア空きブロック群のうち,アドレスが下位のブロックを高い頻度で使用するので,アドレスが上位の方に大きな空きブロックが残る傾向にある。
- イ空きブロック群のうち,要求された大きさを満たす最小のものを割り当てるので,最終的には小さな空きブロックが多数残る傾向にある。
- ウ空きブロックの検索にハッシュ関数を使用しているので,高速に検索することができる。
- エ空きブロックをアドレスの昇順に管理しているので,隣接する空きブロックを簡単に見つけられ,より大きな空きブロックにまとめることができる。
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✓ これが正解イ空きブロック群のうち,要求された大きさを満たす最小のものを割り当てるので,最終的には小さな空きブロックが多数残る傾向にある。
解説
ぴったりの空きを選ぶので、細かい余りが残ります。
設問は、記憶領域を管理する方式のうちベストフィット方式の特徴を選ばせています。この名前は、要求された大きさを満たす空きブロックのうち、いちばん小さいものを割り当てるという意味です。たとえば 100 の要求に対して 120 と 300 と 500 の空きがあれば 120 を使い、余りは 20 になります。余りが小さいほど、次に来る要求ではもう使えない大きさになりやすく、その小片が主記憶のあちこちに散らばって残り続けます。これがフラグメンテーションと呼ばれる状態です。方式を問う問題では、その方式でしか起きないことを探すのが近道で、記述そのものは正しくても別の方式について述べていれば落とします。残りの三つは、空きを探す順序の話、探すための道具の話、空きリストの持ち方の話であり、どれも要求に対していちばん近い大きさを選ぶという性質からは出てきません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア空きブロック群のうち,アドレスが下位のブ…:先頭から順に探して最初に見つかったものを使う方式の説明です。下位の番地が荒れて上位に大きな空きが残るのはそちらの性質で、大きさで選んではいません。
- ウ空きブロックの検索にハッシュ関数を使用し…:空きブロックの検索にハッシュ関数を使うと述べているだけで、どの大きさのものを割り当てるかという基準にはまったく触れていません。
- エ空きブロックをアドレスの昇順に管理してい…:空きリストを番地の昇順に並べ、隣り合う空きをまとめる話です。これは管理データの持ち方であって、どの割当て方式とも組み合わせられます。
この問題の用語
- アルゴリズム問題を解くための、決まった手順や考え方そのものです。同じ問題でも手順によって、処理にかかる時間や必要な記憶量が変わります。
- ハッシュ関数どんな長さのものからも決まった長さの値を作り出す計算。少しでも中身が変われば、できあがる値は大きく変わります。
出典:平成26年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問5
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前 問6:ハッシュ関数に関する問題(ハッシュ関数)
- 令和3年度 春期 午前 問40:つまり一方向性の性質(ハッシュ関数)
- 令和2年度 10月 午前 問5:ポインタを用いた線形リストの特徴(ハッシュ関数)
- 平成30年度 秋期 午前 問27:ハッシュ関数に関する問題(ハッシュ関数)
- 平成27年度 秋期 午前 問5:衝突が起こるキーの組合せ(ハッシュ関数)
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