平成23年度 特別 午前 問61
システム戦略
情報システム化委員会の役割
“システム管理基準”によれば,情報システムの全体最適化を実現するために設置する情報システム化委員会の役割はどれか。
- ア外部委託先を選定し,適切な業務遂行のための管理,監督を行う。
- イ業務活動に即した,物理的,論理的及び環境のセキュリティを確保する。
- ウ情報技術の動向に対応するため,技術採用に関する指針を明確にする。
- エ情報システムに係る法制度や社内規定に準拠する仕組みを確立する。
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✓ これが正解ウ情報技術の動向に対応するため,技術採用に関する指針を明確にする。
解説
全社に及ぶ技術採用の指針を定める場です。
設問が置いた二つの語を先に固定します。全体最適化とは、部門ごとの都合ではなく組織の全部を見渡して最も良い姿にすることです。委員会とは、部門をまたいだ人が集まって方針や指針を決める場のことです。この二つを重ねると、ここで出てくるのは個々の作業ではなく、全社に共通する決めごとだと分かります。正解の肢は、情報技術の動向に対応するため、技術採用に関する指針を明確にする、と述べています。部門がそれぞれ好きな技術を選ぶと、つなぎ合わせることも保守を続けることも難しくなります。どの技術を採るかをあらかじめ全社の決めごととして定めておけば、後から寄せ集めた形になりません。これは一つの部門だけでは決められませんから、部門をまたいだ場にしか担えない仕事です。残る三つを落とす手順は二段です。まず、全社の決めごとなのか個別の作業なのかで線を引きます。次に、設問が掲げた全体最適化という目的に沿っているかどうかで線を引きます。一段目で二つが落ち、二段目でもう一つが落ちて、残るのは一つだけです。システム管理基準を扱う問いでは、書かれている内容が正しいかどうかを比べるのではなく、その役割を誰が担うのかを毎回言い直すのが確実です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア外部委託先を選定し,適切な業務遂行のため…:外部委託先を選び、その業務の進み方を管理し監督するという、案件ごとに発生する実務です。契約の単位で担当が動く仕事であって、組織の全部に共通する決めごとを定める場の役割とは層が違います。
- イ業務活動に即した,物理的,論理的及び環境…:物理面と論理面と環境面の守りを日々保つ運用の仕事です。施設や運用を受け持つ現場が実行する側であって、方針を定める場に置かれる役割ではありません。
- エ情報システムに係る法制度や社内規定に準拠…:法令や社内の規定を守る体制を整えるという記述で、全社に及ぶ点は近く見えます。ただし設問が掲げた目的は情報システムの最適化であり、順法の体制づくりはその目的から外れます。
この問題の用語
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- 外部委託業務の一部または全部を、外部の専門的な企業へ任せることです。任せる範囲や品質、費用、責任の分担を、契約で取り決めます。
- 委託先業務の一部を任せた相手の会社です。任せる内容や守るべき条件を契約で定め、委託した側が状況を確かめます。
出典:平成23年度 特別 応用情報技術者試験 午前 問61
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問50:著作者人格権に関する問題(委託先)
- 令和6年度 秋期 午前 問64:BPRに関する問題(外部委託)
- 令和6年度 春期 午前 問66:コンティンジェンシープランの記述(外部委託)
- 令和4年度 春期 午前 問60:システム監査基準(平成30年)(委託先)
- 令和2年度 10月 午前 問60:システム監査基準(平成30年)(外部委託)
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