令和8年度 北海道 午前 問35
主な医薬品とその作用
胃腸鎮痛鎮痙成分に関する以下の記述について、( )内に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )内はどちらも同じ字句が入る。
( a )については、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の( b )が速くなるおそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避ける必要がある。また、( a )により母乳が( c )ことがある。
- 1a=ロートエキス b=脈 c=出にくくなる
- 2a=パパベリン塩酸塩 b=呼吸 c=出にくくなる
- 3a=ロートエキス b=脈 c=出やすくなる
- 4a=オキセサゼイン b=呼吸 c=出やすくなる
- 5a=オキセサゼイン b=脈 c=出にくくなる
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✓ これが正解1a=ロートエキス b=脈 c=出にくくなる
解説
ロートエキス・脈・出にくくなる、の組み合わせ
手引き第3章の胃腸鎮痛鎮痙薬の項にある、抗コリン成分の授乳中の注意を問う穴埋めです。
aにはロートエキスが入ります。ロートエキスは、ロートコンの抽出物からなる生薬成分で、抗コリン作用を示します。吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避ける必要があるとされます。また、ロートエキスにより母乳が出にくくなることがあります。したがって、bには脈、cには出にくくなるが入ります。
パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める成分で、抗コリン成分とは異なる仕組みで作用します。オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされる成分です。どちらも、母乳を通じた乳児の頻脈や母乳の出の変化が注意として結び付く成分ではありません。a=ロートエキス、b=脈、c=出にくくなるの組み合わせが正解です。ロートエキスは授乳の場面で、乳児の頻脈と母乳の出が悪くなること、の二点がセットになる、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2a=パパベリン塩酸塩 b=呼吸 c=出にくくなる:a をパパベリン塩酸塩、b を呼吸としている点が誤りです。パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接働く成分で、母乳を通じて乳児の脈が速くなるおそれが示されているのはロートエキスです。
- 3a=ロートエキス b=脈 c=出やすくなる:a とb は合っていますが、c を出やすくなるとしている点が誤りです。ロートエキスによって、母乳は出にくくなることがあるとされています。
- 4a=オキセサゼイン b=呼吸 c=出やすくなる:a をオキセサゼイン、b を呼吸、c を出やすくなるとしており、三つとも誤りです。正しくはロートエキス、脈、出にくくなるの組み合わせです。
- 5a=オキセサゼイン b=脈 c=出にくくなる:b とc は合っていますが、a をオキセサゼインとしている点が誤りです。オキセサゼインは局所麻酔作用を示す成分で、この注意はロートエキスのものです。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問35(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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