令和8年度 北海道 午前 問32
主な医薬品とその作用
プランタゴ・オバタ種皮の問題
膨潤性瀉下成分であるプランタゴ・オバタ種皮に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促す。
- 2腸内細菌によって分解されて、分解生成物が大腸を刺激する。
- 3腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促す。
- 4腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくする。
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✓ これが正解4腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくする。
解説
腸管内で水分を吸収し、糞便のかさを増やして柔らかくする
手引き第3章の瀉下薬の項にある、瀉下成分の種類ごとの作用の仕組みの知識で判断します。プランタゴ・オバタ種皮は、膨潤性瀉下成分(水分を吸って膨らむ性質を利用する成分)に分類されます。
正しいのは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくするという記述です。膨潤性瀉下成分には、カルメロースナトリウム(カルボキシメチルセルロースナトリウム)などもあり、効果を高めるため、使用と併せて十分な水分摂取が重要とされています。
ほかの記述は、別の種類の瀉下成分の説明です。麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスで便通を促すのはマルツエキスです。腸内細菌によって分解され、分解生成物が大腸を刺激するのは、センノシドなどの大腸刺激性瀉下成分です。腸内容物の浸透圧を高めて糞便中の水分量を増し、大腸を刺激して排便を促すのは、マグネシウムを含む成分などの無機塩類です。よって、水分を吸収してかさを増やし柔らかくするという記述が正解です。膨潤性は水を吸って膨らむ、と字の意味から作用を思い出せるようにしておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促す。:主成分の麦芽糖が腸内細菌で発酵してガスを生じ、便通を促すのはマルツエキスの仕組みです。プランタゴ・オバタ種皮は水分を吸って膨らむ成分で、この説明は当てはまりません。
- 2腸内細菌によって分解されて、分解生成物が大腸を刺激する。:腸の細菌が成分を分解し、できた物質が大腸を刺激するというのは、センノシドなど刺激性の成分の仕組みです。プランタゴ・オバタ種皮は腸を刺激して働く成分ではありません。
- 3腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促す。:腸の中身の浸透圧を上げて水分を引き込み、大腸も刺激するのは、マグネシウムなどを含む無機塩類の仕組みです。水を吸って膨らむ膨潤性の成分とは働き方が違います。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問32(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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