権利関係の用語(51語)
宅建(宅地建物取引士)練習問題(法令から作成)の過去問に出てくる「権利関係」の用語 51語を、短い言葉で説明しています。
「権利関係」の
委任
読み:いにん法律行為をすることを相手方に頼み、相手方が引き受けることで成立する契約です。試験では各当事者がいつでも解除できる点が問われます。委任契約
読み:いにんけいやく民法で、法律行為などの事務の処理を相手に任せる契約です。委任は無報酬が原則で、特約がなければ受任者は報酬を請求できない点が問われます。請負
読み:うけおい請負人が仕事の完成を約束し、注文者がその結果に報酬を払う契約です。試験では報酬を目的物の引渡しと同時に支払う点が問われます。請負契約
読み:うけおいけいやく民法で、請負人が仕事を完成させ、注文者がその結果に報酬を払う契約です。注文者が損害を賠償して解除できるのは、仕事を完成しない間に限られる点が問われます。解約手付
読み:かいやくてつけ相手方が履行に着手するまで、買主は手付を放棄し、売主は倍額を返すことで契約を解除できる手付です。手付解除をされた相手方は損害賠償を請求できない点が問われます。瑕疵担保責任
読み:かしたんぽせきにん出題当時の民法で、売買の目的物に隠れた瑕疵があったときに売主が負う責任です。特約がなくても、買主が売主に追及できる点が問われます。仮登記
読み:かりとうき本登記の順位を確保しておくための仮の登記です。試験では登記義務者の承諾があれば、登記権利者が単独で申請できる点が問われます。強迫
読み:きょうはくおどされたことで、強迫による意思表示は取り消すことができます。試験では詐欺と違い、第三者を保護する規定がない点が問われます。虚偽表示
読み:きょぎひょうじ相手方と通じてした虚偽の意思表示で、当事者の間では無効です。その無効を善意の第三者に対抗できない点が問われます。極度額
読み:きょくどがく根抵当権や個人根保証契約で、担保や保証の責任を負う上限の額です。試験では極度額を定めない個人根保証契約が効力を生じない点が問われます。区分建物
読み:くぶんたてもの不動産登記法で、マンションの各住戸のように一棟の建物の中で区分された建物です。新築時の表題登記は、同じ一棟の他の区分建物と併せて申請する点が問われます。契約不適合
読み:けいやくふてきごう引き渡された物が種類・品質・数量について契約の内容に合わないことです。試験では追完や減額、解除の請求ができるかが問われます。限定承認
読み:げんていしょうにん受け継いだ財産の範囲で債務を払う相続の承認です。共同相続人がいるとき、全員が共同してのみできる点が問われます。甲区
読み:こうく登記記録の権利部のうち、所有権に関する登記の登記事項を記録する区です。試験では所有権以外の権利を記録する乙区との区別が問われます。公正証書
読み:こうせいしょうしょ公証人が作成する公文書で、借地借家法の定期借地権に出てきます。一般定期借地権では書面の例にとどまり、事業用定期借地権等は公正証書に限られる点が問われます。債務不履行
読み:さいむふりこう債務者が約束どおりに債務を履行しないことです。金銭債務の不履行では、債務者は不可抗力を抗弁にできない点が問われます。詐欺
読み:さぎ民法で、だまされたことを指し、詐欺による意思表示は第96条第1項により取り消せます。取消しは善意でかつ過失がない第三者に対抗できない点が問われます。錯誤
読み:さくご表意者(意思表示をした人)の思い違いのことです。試験では表意者に重大な過失があるときの制限と、善意でかつ過失がない第三者との関係が問われます。敷金
読み:しききん賃料など賃貸借から生じる賃借人の金銭債務を担保するため、賃借人が賃貸人に渡す金銭です。試験では、出題当時の判例で、賃借権の譲渡で承継されるかが問われます。時効の
読み:じこうのかんせいゆうよ一定の間、時効が完成しないことです。催告は普通郵便でも効力が生じることや、書面による協議の合意で原則として1年間は完成しない点が問われます。完成猶予 時効の
読み:じこうのこうしんそれまでの時効の期間を振り出しに戻し、新たに進行させることです。一部と明示した支払が債務の承認にあたり、残額の時効が更新される点が問われます。更新 時効の
読み:じこうのちゅうだん進んできた時効の期間をいったん無にして改めて進行させる、出題当時の民法の仕組みです。試験では何が中断の事由に当たるかが問われます。中断 時効の
読み:じこうのりえき時効の完成で受ける利益で、民法はあらかじめ放棄することを認めていません。試験では完成後なら放棄できる点が問われます。利益 借地権
読み:しゃくちけん建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権です。借地借家法で、定めがなければ存続期間が30年となる点が問われます。借地借家法
読み:しゃくちしゃっかほう民法の特別法で、建物賃貸借の規定は一時使用のものを除き、居住用か業務用かを問わず適用されます。試験では、賃借人に不利な特約のどれが無効になるかが問われます。受任者
読み:じゅにんしゃ委任を受けて事務を処理する人で、善良な管理者の注意をもって処理する義務を負います。試験では報酬の有無で注意の程度が変わらない点が問われます。使用者責任
読み:しようしゃせきにん人を使って事業を行う者が、被用者の起こした損害を賠償する責任です。被用者の不法行為が前提で、賠償した使用者は被用者に求償できる点が問われます。制限行為能力者
読み:せいげんこういのうりょくしゃ一人で確定的に有効な行為をできる範囲が狭められた未成年者や被保佐人などです。催告の相手によって、返事がないときの効果が追認と取消しに分かれる点が問われます。成年被後見人
読み:せいねんひこうけんにん判断能力を欠く常況にあるとして後見開始の審判を受けた人です。試験では日用品の購入など日常生活に関する行為は取り消せない点が問われます。相殺
読み:そうさい互いに同じ種類の債務を負う二人が、対当額で債務を消し合うことです。試験では相殺の意思表示に条件や期限を付けられない点などが問われます。相続放棄
読み:そうぞくほうき相続人が家庭裁判所に申述してする相続の放棄で、放棄した者は初めから相続人とならなかったものとみなされます。代襲相続の原因にならない点が問われます。対抗要件
読み:たいこうようけん移った所有権を第三者に主張するための要件で、不動産は登記、動産は引渡しです。動産の譲渡は引渡しがなければ第三者に対抗できない点が問われます。代襲
読み:だいしゅう本来相続人になるはずだった子が相続権を失ったとき、その子が代わりに相続人となることです。試験では欠格や廃除による代襲、再代襲が問われます。代理
読み:だいり代理人が本人のために意思表示をし、その効果が本人に直接生じる民法の仕組みです。試験では本人の許諾のない双方代理の扱いが問われます。遅延損害金
読み:ちえんそんがいきん金銭債務の不履行による損害賠償で、約定がなければ法定利率で定まります。試験では、規約に定めがなくても請求できるかや、法定利率を超えて定められるかが問われます。定期建物賃貸借
読み:ていきたてものちんたいしゃく契約の更新がなく、期間の満了で終わる建物の賃貸借です。賃貸人があらかじめ書面を交付して説明しないと、更新がない旨の定めが無効になる点が問われます。抵当権
読み:ていとうけん返済が滞ったときに土地などを競売にかけて優先的に回収できる担保の権利です。設定時に更地なら法定地上権は生じない点が問われます。手付
読み:てつけ契約のときに買主から売主に渡されるお金です。試験では買主は手付を放棄し、売主は倍額を現実に提供して解除できる点が問われます。転借人
読み:てんしゃくにん賃借人から賃借物の転貸を受けた人です。試験では賃貸人の承諾を得て転貸を受けた転借人が、賃貸人に直接義務を負う点が問われます。転貸
読み:てんたい借りている物をさらに別の人に貸すことで、民法では賃貸人の承諾を得なければできません。無断転貸の解除は、第三者に使用・収益をさせたときにできる点が問われます。内容証明郵便
読み:ないようしょうめいゆうびん送った事実と中身を後で証明しやすくするための郵便です。普通郵便で催告しても、時効の完成猶予の効力は生じる点が問われます。被保佐人
読み:ひほさにん民法で、判断能力が著しく不十分として保佐開始の審判を受けた人です。不動産の売却は、保佐人の同意かこれに代わる家庭裁判所の許可が無いと取り消せる点が問われます。表見代理
読み:ひょうけんだいり本人の側に原因があって代理権があるように見えるとき、信じた相手方を守り本人に責任を負わせる仕組みです。権限外の行為での正当な理由の扱いが問われます。復代理人
読み:ふくだいりにん代理人が選ぶ、本人のための別の代理人です。試験では、任意代理人が選べるのは本人の許諾かやむを得ない事由があるときに限られる点が問われます。物上代位
読み:ぶつじょうだい担保の目的物から生じる賃料などにも担保の効力を及ぼすしくみです。抵当権者は、滅失で受けるべき金銭にも払渡し前の差押えで権利を行使できる点が問われます。法定地上権
読み:ほうていちじょうけん同じ所有者の土地と建物が抵当権の実行で所有者を異にしたとき、建物に地上権が設定されたとみなすものです。設定時に更地なら生じない点が問われます。保存行為
読み:ほぞんこうい壊れた箇所の小さな修理のように、現状を保つための行為です。共有物の保存行為は、各共有者が単独ですることができる点が問われます。無権代理
読み:むけんだいり代理権のない者が代理人としてした行為です。相手方の催告に本人が確答しないと、追認を拒絶したとみなされる点が問われます。履行に
読み:りこうにちゃくしゅ手付による契約の解除ができるかを分ける、当事者の契約の履行への着手です。試験では、相手方が着手した後は解除できないことが問われます。着手 留置権
読み:りゅうちけん物に関して生じた債権の弁済を受けるまで、その物を手元に留めておける担保の権利です。その物を譲り受けて登記を備えた第三者にも主張できる点が問われます。連帯債務
読み:れんたいさいむ数人がそれぞれ債務の全部を履行する義務を負う形です。反対債権を持つ者が相殺しない間、他の者はその負担部分の限度で拒める点が問われます。