第38回 問題45
地域福祉と包括的支援体制
地域社会に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1中山間地域とは,住宅地と山間地の中間地域のことである。
- 2限界集落とは,75歳以上の人口が50%以上の地域のことである。
- 3消滅可能性自治体とは,2010年(平成22年)から30年間に0歳から17歳の児童が半数以下に減少する自治体のことである。
- 4公共交通の空白地域とは,過疎地域において,一定の距離の範囲内に駅やバス停がない地域のことである。
- 5食料品アクセス困難人口とは,店舗まで500m以上かつ自動車の利用が困難な65歳以上の高齢者の人口のことである。
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✓ これが正解5食料品アクセス困難人口とは,店舗まで500m以上かつ自動車の利用が困難な65歳以上の高齢者の人口のことである。
解説
食料品アクセス困難人口は、店舗まで500m以上で車を使えない高齢者の数です。
この問は、地域社会の姿を表すために使われる用語の定義を問うものです。どの年齢層を数えるのか、どんな距離や条件で線を引くのかという、定義の数字と対象の組み合わせを正しく覚えているかがポイントです。
最も適切なのは、食料品アクセス困難人口についての記述です。これは、食料品を買える店舗まで500m以上離れていて、しかも自動車を利用することが難しい65歳以上の高齢者の人口を指す考え方です。いわゆる買い物弱者の広がりを数で捉えるための指標で、人口の減少や商店の撤退が進む地域だけでなく、都市部の団地などでも課題になります。地域福祉の場面では、移動販売や買い物支援、配食などの取組を考える手がかりになります。
ほかの記述は、定義の中の年齢や対象、地域の範囲がずれています。限界集落は高齢者の割合、消滅可能性自治体は若い女性の人口の減り方を目安にする、というように、何の人口を数える指標なのかを言葉と一緒に覚えておくと、数字を入れ替えた記述に惑わされにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1中山間地域とは,住宅地と山間地の中間地域のことである。:中山間地域は、平野の外側から山間地にかけての、傾斜地が多く農業の条件が厳しい地域を指す言葉です。住宅地と山間地の中間にある地域という意味ではありません。
- 2限界集落とは,75歳以上の人口が50%以上の地域のことである。:限界集落は、65歳以上の高齢者が人口の半分以上を占め、冠婚葬祭などの共同生活を維持することが難しくなった集落を指す言葉です。75歳以上で数えるという点が誤りです。
- 3消滅可能性自治体とは,2010年(平成22年)から30年間に0歳から17歳の児童が半数以下に減少する自治体のことである。:消滅可能性自治体(消滅可能性都市)は、出産の中心となる20〜39歳の若い女性の人口が30年間で半数以下に減ると見込まれる自治体を指します。0歳から17歳の児童の数で判断するものではありません。
- 4公共交通の空白地域とは,過疎地域において,一定の距離の範囲内に駅やバス停がない地域のことである。:公共交通の空白地域は、駅やバス停から一定の距離より遠い地域を指す考え方で、過疎地域に限った概念ではありません。都市の郊外などにも生じるため、過疎地域に限定している点が適切ではありません。
出典:第38回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題45。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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