暗号技術|情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B サンプル問題 科目A 問21
OpenPGPやS/MIMEにおいて用いられるハイブリッド暗号方式の特徴はどれか。
- 暗号通信方式としてIPsecとTLSを選択可能にすることによって利用者の利便性を高める。
- ✓ これが正解公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせることによって鍵管理コストと処理性能の両立を図る。
- 複数の異なる共通鍵暗号方式を組み合わせることによって処理性能を高める。
- 複数の異なる公開鍵暗号方式を組み合わせることによって安全性を高める。
解説
公開鍵暗号と共通鍵暗号を組み合わせて両方の利点を得ます。
公開鍵暗号方式は、相手と事前に鍵を共有しなくてもよい代わりに、処理に時間がかかります。共通鍵暗号方式は処理が速い代わりに、同じ鍵をどうやって相手に安全に渡すかという問題が残ります。ハイブリッド暗号方式は、この二つを組み合わせて、本文そのものは速い共通鍵暗号で暗号化し、その共通鍵だけを公開鍵暗号で相手に渡します。こうすると鍵を配る手間と処理の速さを両立できます。だから、公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせて鍵管理コストと処理性能の両立を図るという説明が正解です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 暗号通信の方式を選べるようにして使いやすくするという話は、利用者の利便性にかかわる説明です。二種類の暗号方式を組み合わせて鍵の配布と速さを両立させるハイブリッド暗号方式の特徴ではありません。
- 共通鍵暗号方式どうしを複数組み合わせても、鍵を安全に相手へ渡すという課題は残ります。組み合わせる相手が公開鍵暗号方式でなければ両立にならないので、この説明は当てはまりません。
- 公開鍵暗号方式どうしを複数組み合わせる形では、処理に時間がかかるという弱点が解消されません。速い共通鍵暗号方式と組み合わせる点が要なので、この説明は特徴として合いません。
この問題に関係する言葉
- ハイブリッド暗号共通鍵暗号と公開鍵暗号を組み合わせた方式のこと。本文は速い共通鍵で暗号化し、その鍵だけを公開鍵で送って両方の利点を活かします。
- 公開鍵暗号方式「公開鍵暗号」と同じ意味です。配ってよい鍵と隠す鍵を対にして使うやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- 共通鍵暗号方式「共通鍵暗号」と同じ意味です。同じ鍵を送る側と受け取る側の双方が持つやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- S/MIME電子メールの本文を暗号化し、署名で送信者と改ざんの有無も確かめられる方式です。メールサーバへのログイン認証やIPsecとは役割が違います。
出典:情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B サンプル問題 科目A 問21
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