令和2年度 10月 午前Ⅱ 問18
ネットワーク
DHCPサーバに関する問題
図のように,サブネット 192.168.1.0/24 に PC を接続し,サブネット 192.168.2.0/24 にある DHCP サーバによって PC の IP アドレスの設定を行いたい。このとき,PC から DHCP サーバに対する最初の問合せの宛先 IP アドレスとして,適切なものはどれか。ここで,PC から DHCP サーバに対する最初の問合せにはブロードキャスト通信が使われ,更に次の条件を満たす。
〔条件〕
(1) ルータでは DHCP リレーエージェントが動作している。
(2) PC は自分自身のサブネット情報を知らない。
〔図〕
PC
│
───────┴────────┬──────── 192.168.1.0/24
│
ルータ
│
───────┬────────┴──────── 192.168.2.0/24
│
DHCP サーバ- ア192.168.1.0
- イ192.168.1.255
- ウ192.168.2.255
- エ255.255.255.255
答えと解説を見る
✓ これが正解エ255.255.255.255
解説
サブネットを知らない PC の宛先は 255.255.255.255 です。
決め手は条件(2)です。PC は自分のサブネット情報を知らないので、自分のいるサブネットのネットワークアドレスもブロードキャストアドレスも組み立てられません。そこで使うのが、どのサブネットかに関係なく、同じネットワーク上のすべての機器に届く 255.255.255.255 という宛先です。IP アドレスをまだ持たない PC は、送信元を 0.0.0.0、宛先を 255.255.255.255 として最初の問合せを出します。このブロードキャストはルータを越えませんが、条件(1)のとおりルータで DHCP リレーエージェントが動いているので、ルータがこれを受け取り、別のサブネットの DHCP サーバへ中継します。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア192.168.1.0:192.168.1.0 は、このサブネットそのものを表すネットワークアドレスで、通信の宛先には使いません。そもそも PC はサブネット情報を知らないので、この値を自分で組み立てることもできません。
- イ192.168.1.255:192.168.1.255 は、192.168.1.0/24 というサブネットを知っていて初めて作れるブロードキャストアドレスです。条件(2)で PC は自分のサブネット情報を知らないとされているので、この宛先は使えません。
- ウ192.168.2.255:192.168.2.255 は、DHCP サーバがいる別のサブネットに向けたアドレスです。PC は DHCP サーバの居場所もサブネットも知らないうえ、中継はルータが受け持つので、PC がこの宛先を選ぶことはありません。
この問題の用語
- DHCP機器へIPアドレスやサブネットマスクなどの設定を自動で配る仕組み。名前をアドレスに変えるDNSとは役割が違います。
- ルータLAN同士やLANとWANをつなぎ、ネットワーク層で中継する機器です。宛先のIPアドレスを見て経路を選び、パケットを転送します。
出典:令和2年度 10月 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問18
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問18:ブロードキャストフレームの中継(ルータ)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問20:光ファイバに関する問題(ルータ)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問20:DHCPに関する問題(DHCP)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問20:IPアドレスに関する問題(DHCP)
- 平成30年度 秋期 午前Ⅱ 問19:IPアドレスに関する問題(DHCP)
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