令和2年度 10月 午前Ⅱ 問17
認証・認可技術
IP25Bに該当するもの
インターネットサービスプロバイダ(ISP)が,スパムメール対策として導入する IP25B に該当するものはどれか。
- ア自社 ISP のネットワークの動的 IP アドレスから他社 ISP の管理するメールサーバへの SMTP 通信を制限する。
- イ自社 ISP のメールサーバで受信した電子メールのうち,スパムメールのシグネチャに一致する電子メールを隔離する。
- ウ他社 ISP のネットワークの動的 IP アドレスから自社 ISP のメールサーバへの SMTP 通信を制限する。
- エ他社 ISP のメール不正中継の脆弱性をもつメールサーバから自社 ISP のメールサーバに送信された電子メールを隔離する。
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✓ これが正解ウ他社 ISP のネットワークの動的 IP アドレスから自社 ISP のメールサーバへの SMTP 通信を制限する。
解説
他社の動的 IP から自社メールサーバへの SMTP を制限します。
IP25B は、外から入ってくる方向の25番ポートへの通信を止める対策です。他社 ISP のネットワークで割り当てられた動的 IP アドレスから、自社 ISP のメールサーバのポート25番へ入ってくる SMTP 通信を制限します。動的 IP アドレスを使う一般の利用者の端末が、自分の ISP のメールサーバを通さずに他社のメールサーバへ直接メールを送り込むことは、通常の利用ではあまり起こりません。そうした通信は、マルウェアに感染した端末などからのスパムメールである疑いが強いため、受け入れる側で止めます。正解の選択肢は、他社の動的 IP アドレスから自社のメールサーバへの SMTP 通信を制限すると述べており、この向きと合っています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア自社 ISP のネットワークの動的 IP…:この記述は、自社の利用者の端末から外部のメールサーバへ直接出ていく通信を止めるものです。向きが逆になっており、自社のネットワークが迷惑メールの送り元になるのを防ぐ、出口側の対策にあたります。
- イ自社 ISP のメールサーバで受信した電…:スパムメールのシグネチャに一致するメールを隔離するのは、受け取ったメールの中身を調べて振り分ける対策です。どこから来た通信かで SMTP を制限するものではないので、IP25B には当たりません。
- エ他社 ISP のメール不正中継の脆弱性を…:不正中継の脆弱性をもつ他社のメールサーバから届いたメールを隔離するのは、送ってきたサーバの設定の甘さで判断する対策です。接続元が動的なアドレスかどうかで通信を絞るものではありません。
この問題の用語
- サービスプロバイダインターネットを通じてサービスを提供する事業者のことです。利用者は自分で設備をそろえずに、必要な機能を借りて使えます。
- SMTP電子メールを送り出すときに使う取り決め。受け取る側の取り決めとは別なので、送信と受信で設定が分かれます。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
- 脆弱性OSやソフトに残っている、攻撃の足掛かりになりうる弱点のこと。開発元が配る修正パッチを当ててふさぎます。
出典:令和2年度 10月 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問17
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問19:サブミッションポートに関する問題(SMTP)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問16:PGPに関する問題(SMTP)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問11:CASBを利用した際の効果(サービスプロバイダ)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問10:NOTICEに関する問題(サービスプロバイダ)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問16:OP25Bを導入する目的の一つ(サービスプロバイダ)
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