第61回 午後 問12
人間発達学
健常児。図のように四つ這いから座位に戻れるようになった。この児に観察される姿勢反射はどれか。2つ選べ。
児の姿勢の図:
- 四つ這いから座位へ移る途中の健常児。片手を体の横の床につき、もう一方の手で前方の輪のおもちゃに触れている。
- 1自動歩行
- 2背屈反応
- 3足底把握反射
- 4側方パラシュート反応
- 5非対称性緊張性頸反射
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✓ これが正解3足底把握反射
✓ これが正解4側方パラシュート反応
解説
この時期の健常児では足底把握反射と側方パラシュート反応が見られます。
四つ這いから座位へ自分で戻れるのは、一般に生後8〜9か月ごろの運動発達の目安です。判断の軸は、各反射・反応がいつ出現していつ消えるかという発達の時期の知識です。
側方パラシュート反応は、座位で横へ倒されたときに手を横に伸ばして体を支える反応で、生後6〜8か月ごろに出現し、その後も一生続きます。図の児が片手を体の横の床について支えていることとも合い、この時期に観察されます。足底把握反射は、足の裏を押すと足指が曲がる原始反射で、手の把握反射より長く残り、立って歩き始めるころ(生後9〜10か月以降)に消えるとされます。四つ這いから座位に戻れる時期にはまだ観察されます。
自動歩行は生後2か月ごろまでに消える原始反射、非対称性緊張性頸反射(ATNR)は生後4〜6か月ごろに消えるため、この時期には見られません。背屈反応は立位で後方へ傾けられたときに足関節を背屈させる反応で、歩行が安定する1歳台以降に出現します。原始反射は消える時期、立ち直り・平衡反応は出る時期を対で覚えるのが整理のこつです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1自動歩行:自動歩行は新生児を支えて立たせると足を交互に出す原始反射で、生後2か月ごろまでに消えます。8〜9か月の児では観察されません。
- 2背屈反応:背屈反応は立位で後方へ倒されたとき足関節を背屈して踏ん張る平衡反応で、歩行が安定してくる1歳台以降に現れます。座位へ戻る段階ではまだ出現していません。
- 5非対称性緊張性頸反射:非対称性緊張性頸反射は頭を横に向けると顔側の上下肢が伸び、後頭側が曲がる原始反射で、生後4〜6か月ごろに消えます。この時期の健常児では見られません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問12(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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