第59回 午前 問85
人間発達学
出生時に出現していないのはどれか。
- 1Moro反射
- 2Galant反射
- 3Babinski反射
- 4緊張性迷路反射
- 5対称性緊張性頸反射
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✓ これが正解5対称性緊張性頸反射
解説
対称性緊張性頸反射は生後数か月で現れ、出生時にはみられません。
原始反射は、脳の発達が未熟な乳児期にみられる反射で、脳が成熟するとともに統合され、みられなくなっていきます。多くは出生時からありますが、生まれてしばらくしてから現れるものもあります。現れる時期と消える時期を知っておくと、発達の遅れや脳の障害に気づく手がかりになります。
対称性緊張性頸反射は、四つ這いに近い姿勢で頭を後ろへ反らすと両腕が伸びて両脚が曲がり、頭を前へ曲げると両腕が曲がって両脚が伸びる反射です。この反射は出生時にはみられず、生後数か月たってから現れ、四つ這いの準備の時期をへて、やがて統合されて消えていきます。出生時に出現していないのはこの反射です。
ほかの反射は、いずれも出生時からみられる原始反射です。覚え方は、出生時からあるのはMoro反射、Galant反射、Babinski反射、緊張性迷路反射、非対称性緊張性頸反射など、あとから現れるのは対称性緊張性頸反射やLandau反応、と分けておくことです。同じ緊張性頸反射でも、非対称性は出生時からあり、対称性はあとから現れる、と対にしておくと取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1Moro反射:Moro反射は、頭を急に後ろへ落とすような刺激で、両腕を広げてから抱きつくように閉じる反射です。出生時からみられ、生後数か月で消えていきます。
- 2Galant反射:Galant反射は、うつ伏せで背骨のわきの皮膚をこすると、こすった側へ体幹が曲がる反射です。出生時からみられる原始反射の一つです。
- 3Babinski反射:Babinski反射は、足の裏の外側をこすると母趾が反り、ほかの指が扇のように開く反射です。乳児では出生時からみられ、歩きはじめる頃までに目立たなくなります。
- 4緊張性迷路反射:緊張性迷路反射は、頭の向きが重力に対してどうなっているかに反応して、うつ伏せでは体が曲がり、仰向けでは伸びる反射です。出生時からみられます。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問85(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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