第61回 午前 問99
臨床医学
健常成人の脳波で、安静閉眼時の基礎律動はどれか。
- 1α波
- 2β波
- 3γ波
- 4δ波
- 5θ波
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✓ これが正解1α波
解説
安静閉眼時の基礎律動はα波です。
脳波は、脳の神経細胞の電気的な活動を、頭の皮膚につけた電極で記録したものです。脳波は周波数(1秒間の波の数)によって、δ波、θ波、α波、β波などに分けられ、どの波が目立つかは、起きているか眠っているか、目を開けているか閉じているかなど、そのときの状態によって変わります。
健康な大人が、目を閉じて落ち着いて安静にしているとき、頭の後ろの方(後頭部)を中心に、8〜13 Hzほどのα波が規則正しく現れます。これが安静閉眼時の基礎律動です。目を開けたり、計算などの頭を使う作業をしたりすると、α波は弱くなり、より速いβ波が目立つようになります。この反応はα波の抑制と呼ばれます。ほかの肢は、目を開けて活動しているとき、眠いときや眠っているとき、乳幼児などに目立つ波です。
したがって、安静閉眼時の基礎律動はα波です。目を閉じて落ち着くとα波、目を開けたり考えたりするとβ波、眠くなるとθ波、深く眠るとδ波、と状態と波を対応させて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2β波:β波はα波より周波数の高い速い波で、目を開けて活動しているときや、考え事をしているときなどに目立ちます。安静閉眼時の基礎律動ではありません。
- 3γ波:γ波はβ波よりもさらに周波数の高い波で、情報の処理などとの関連が研究されています。健康な大人の安静閉眼時に中心となる波ではありません。
- 4δ波:δ波は周波数の最も低いゆっくりした波で、深い眠りのときや乳幼児の脳波で目立ちます。起きている大人の安静閉眼時に目立つ場合は、異常を疑います。
- 5θ波:θ波はα波より遅い波で、眠くなってうとうとしているときや、子どもの脳波で目立ちます。健康な大人の安静閉眼時の基礎律動ではありません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問99(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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