第59回 午後 問92
臨床医学
先天性心疾患の中で頻度が高いのはどれか。
- 1三尖弁狭窄症
- 2動脈管開存症
- 3肺動脈狭窄症
- 4心室中隔欠損症
- 5心房中隔欠損症
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✓ これが正解4心室中隔欠損症
解説
先天性心疾患で最も頻度が高いのは心室中隔欠損症です。
先天性心疾患は、生まれつき心臓や大血管の構造に異常がある病気です。その中で最も頻度が高いのは心室中隔欠損症で、左右の心室を隔てる壁(心室中隔)に穴があいている状態です。圧の高い左心室から右心室へ血液が流れ込む左右短絡(シャント)が起こり、穴が大きいと肺の血流が増えて心不全や肺高血圧の原因になります。小さな穴は自然に閉じることも少なくありません。したがって、この中で頻度が高いのは心室中隔欠損症です。
ほかの肢も先天性の心臓や血管の異常に含まれますが、頻度は心室中隔欠損症より低いとされます。
先天性心疾患で最も多いのは心室中隔欠損症、と一番を押さえたうえで、チアノーゼを起こす代表であるFallot四徴症とは区別して覚えておくと、先天性心疾患の問いを整理しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1三尖弁狭窄症:三尖弁狭窄症は右心房と右心室の間の弁が狭くなる病気で、多くはリウマチ熱などによる後天性のものです。先天性のものはまれで、頻度の高い先天性心疾患ではありません。
- 2動脈管開存症:動脈管開存症は、生まれた後に閉じるはずの大動脈と肺動脈をつなぐ管が開いたまま残る病気です。早産の児に多くみられますが、先天性心疾患全体の中で最も多いものではありません。
- 3肺動脈狭窄症:肺動脈狭窄症は、右心室から肺動脈への出口が狭くなる病気で、単独でも、ほかの心疾患に伴っても起こります。先天性心疾患の一つですが、心室中隔欠損症ほど頻度は高くありません。
- 5心房中隔欠損症:心房中隔欠損症は左右の心房の間の壁に穴がある病気で、症状が軽く成人になってから見つかることも多い疾患です。頻度は比較的高いものの、心室中隔欠損症には及びません。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問92(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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