第60回 午後 問52
解剖学
関節と構造の組合せで正しいのはどれか。
- 1腕尺関節 らせん関節
- 2手根間関節 鞍関節
- 3肩甲上腕関節 楕円関節
- 4橈骨手根関節 平面関節
- 5母指手根中手関節 球関節
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✓ これが正解1腕尺関節 らせん関節
解説
腕尺関節は、らせん関節(蝶番関節の一種)に分類されます。
関節は、関節面の形によって分類され、その形で動ける方向が決まります。蝶番関節は扉の蝶番のように1方向に曲げ伸ばしをする関節で、そのうち運動の軸が骨の長軸に対して少し斜めにずれ、らせん状に動くものをらせん関節と呼びます。
腕尺関節は上腕骨の滑車と尺骨の滑車切痕で作る肘の関節で、屈曲と伸展をする1軸の関節です。関節面の溝がわずかに斜めに走るため、らせん関節に分類されます。この組が正しいものです。
他の組は関節の形が違います。手根間関節は手根骨どうしの関節で、平らな面が滑る平面関節です。肩甲上腕関節は、大きな上腕骨頭が浅い関節窩にはまる球関節です。橈骨手根関節は、楕円形の関節面で屈曲・伸展と橈屈・尺屈の2方向に動く楕円関節です。母指手根中手関節は、馬の鞍を2つ組み合わせたような形の鞍関節です。
したがって、正しい組合せは腕尺関節とらせん関節です。腕尺関節はらせん、肩は球、手首は楕円、母指のCM関節は鞍、と代表的な関節と形を組で覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2手根間関節 鞍関節:手根間関節は、手根骨どうしが平らな面で接する平面関節です。互いに少しずつ滑るように動く関節で、母指のつけ根のような鞍の形の関節面ではありません。
- 3肩甲上腕関節 楕円関節:肩甲上腕関節は、半球状の上腕骨頭が肩甲骨の浅い関節窩にはまる球関節で、あらゆる方向に大きく動きます。楕円の関節面で2方向に動く楕円関節ではありません。
- 4橈骨手根関節 平面関節:橈骨手根関節は、橈骨の凹面と手根骨の楕円形の凸面で作る楕円関節で、屈曲・伸展と橈屈・尺屈の2方向に動きます。平らな面が滑るだけの平面関節ではありません。
- 5母指手根中手関節 球関節:母指手根中手関節は、大菱形骨と第1中手骨が馬の鞍を組み合わせたような形で接する鞍関節です。2方向に大きく動けますが、関節面の形は球関節とは異なります。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問52(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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