第59回 午後 問29
理学療法評価学
動的バランス能力評価検査はどれか。
- 110 m歩行テスト
- 26分間歩行テスト
- 3Trunk control test
- 4Functional reach test
- 5片脚立位バランステスト
答えと解説を見る
✓ これが正解4Functional reach test
解説
Functional reach testは動的バランスの検査です。
バランス能力の評価は、動かずに姿勢を保つ静的バランスと、重心を移動させながら姿勢を保つ動的バランスに分けて考えます。Functional reach test(FRT)は、立位で腕を前方へ水平に伸ばし、足を動かさずにどこまで手を前へ伸ばせるかを測る検査です。足で支える面の中で重心を前方へ移しながら姿勢を保つ能力を見るので、動的バランス能力の評価に当たります。
ほかの肢は、評価の目的が違うか、静的バランスを見る検査です。歩行の速さや持久力を測る歩行のテスト、寝返りや座位で体幹の制御を見る検査、片脚で立ち続ける時間を測る検査は、いずれも立位で重心を移す能力を取り出して評価するものではありません。
重心を動かす課題が入っていれば動的バランス、じっと保つ課題なら静的バランス、と課題の中身で分けると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 110 m歩行テスト:10 mを歩く時間や歩数から歩行速度や歩幅を求める検査で、主に歩行の能力を表します。重心を移動させながら姿勢を保つ力を取り出して測るものではなく、動的バランスの評価検査とはいえません。
- 26分間歩行テスト:6分間にできるだけ長い距離を歩かせ、その距離で持久力や運動耐容能を評価する検査です。心肺の機能を含めた全身の持久力を見るもので、バランス能力の評価を目的とした検査ではありません。
- 3Trunk control test:寝返り、起き上がり、座位の保持などの課題で、体幹をどれだけ制御できるかを点数にする検査です。主に脳卒中の早い時期の体幹機能を見るもので、立位で重心を動かす動的バランスの評価ではありません。
- 5片脚立位バランステスト:片脚で立ってその姿勢をどれだけ長く保てるかを測る検査で、重心を動かさずに保持する静的バランスの評価に分類されます。手を伸ばして重心を前へ移す課題とは性質が違います。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問29(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
同じ用語が出る問題
- 第61回 午前 問30:半月板損傷に関する問題(テスト)
- 第61回 午後 問88:アキレス腱断裂で正しいの(テスト)
- 第61回 午後 問33:SIASで正しいの(テスト)
- 第61回 午後 問2:右肩関節屈曲に関する問題(テスト)
- 第60回 午前 問87:臨床医学に関する問題(テスト)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)