第60回 午前 問26
臨床医学
MCI〉の有病率で適切なの
我が国の65歳以上の高齢者における軽度認知障害〈MCI〉の有病率で適切なのはどれか。
- 15%
- 215%
- 335%
- 455%
- 575%
答えと解説を見る
✓ これが正解215%
解説
高齢者のMCI有病率は、およそ15%と推計されています。
軽度認知障害〈MCI〉は、記憶などの認知機能の低下が年齢相応より目立つものの、日常生活はおおむね自立していて、認知症とは診断されない状態です。我が国の有病率は、厚生労働省の研究班による地域の調査から推計されています。2022年の65歳以上の高齢者におけるMCIの有病率は15.5%(558.5万人)と推計され、認知症の有病率12.3%(443.2万人)とあわせると、高齢者の4人に1人以上が認知症かMCIにあたると示されました(出題当時の最新の公表値)。
この値に最も合うのは15%です。5%は、認知症とMCIのどちらの推計よりも低すぎます。35%、55%、75%は、MCIだけで高齢者の3分の1以上を占めることになり、推計値から大きく外れます。
したがって、適切なのは15%です。認知症もMCIも高齢者のおよそ1割強ずつ、と2つを並べて覚えておくと、数値の問われ方が変わっても対応しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 15%:5%は、2022年のMCIの推計有病率15.5%の3分の1程度にとどまります。認知症の推計有病率12.3%よりも低く、公表されている推計と合いません。
- 335%:35%とすると、65歳以上の高齢者のおよそ3人に1人がMCIということになります。推計値15.5%の2倍以上で、公表されている値から大きく外れます。
- 455%:55%とすると、高齢者の半数以上がMCIにあたることになります。調査に基づく推計値はその3分の1にも届かず、この値には根拠がありません。
- 575%:75%とすると、高齢者の4人に3人がMCIということになり、認知症の人を加えると大半が認知機能の低下を抱えることになります。推計値とかけ離れています。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問26(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)