平成23年度 秋期 午前Ⅱ 問5
通信プロトコル
xとyに設定するコスト
図は,OSPFを使用するルータa~iのネットワーク構成を示す。拠点1と拠点3の間の通信はWAN1を,拠点2と拠点3の間の通信はWAN2を通過するようにしたい。xとyに設定するコストとして適切な組合せはどれか。ここで,図中の数字はOSPFコストを示す。
ネットワーク構成:
拠点1 ─ a 拠点2 ─ c a ─ b : 30 a ─ d : 40 c ─ b : 50 c ─ d : 40 b ─ e : 100(WAN1) d ─ g : 100(WAN2) e ─ f : 40 e ─ h : 30 g ─ f : x g ─ h : y f ─ i : 10 h ─ i : 10 i ─ 拠点3
選択肢は原典ではx・yの表。
- アx:20 / y:20
- イx:30 / y:30
- ウx:40 / y:40
- エx:50 / y:50
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✓ これが正解イx:30 / y:30
解説
x・yとも30なら拠点1はWAN1、拠点2はWAN2が最小コストになります。
OSPFは、経路上のコストの合計が最も小さい経路を選びます。拠点1のルータaからルータiまでは、WAN1経由がa-b 30、b-e 100、e-h 30、h-i 10で170です。WAN2経由はa-d 40、d-g 100、gからfかhへxかy、そこからiへ10なので、150にxとyの小さい方を足した値です。WAN1を選ばせるには、小さい方が20より大きい必要があります。拠点2のルータcからは、WAN2経由がc-d 40を通って同じく150に小さい方を足した値、WAN1経由がc-b 50、b-e 100、e-h-i 40で190です。WAN2を選ばせるには小さい方が40未満でなければなりません。20より大きく40より小さいので、x、yとも30が当てはまります。境界の値で等コストになる点に注意し、不等号で絞ると解けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アx:20 / y:20:x、yとも20だと、拠点1からのWAN2経由も150+20=170となり、WAN1経由の170と同じコストになります。等しいコストの経路が二つ並ぶため、拠点1の通信をWAN1だけに通すという条件を満たせません。
- ウx:40 / y:40:x、yとも40だと、拠点2からのWAN2経由は150+40=190で、c-b-e-h-iを通るWAN1経由の190と並びます。等しいコストになるので、拠点2の通信をWAN2だけに通すという条件が崩れます。
- エx:50 / y:50:x、yとも50だと、拠点2からのWAN2経由は200となり、WAN1経由の190の方が小さくなります。拠点2と拠点3の通信がWAN1を通ってしまい、WAN2を通すという条件に反します。
この問題の用語
- ルータLAN同士やLANとWANをつなぎ、ネットワーク層で中継する機器です。宛先のIPアドレスを見て経路を選び、パケットを転送します。
出典:平成23年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問8:可変長サブネットマスクの問題(ルータ)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問1:BGP-4に関する問題(ルータ)
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