ネットワーク|令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問78
通信プロトコルとしてTCP/IPを用いるVPNには,インターネットを使用するインターネットVPNや通信事業者の独自ネットワークを使用するIP-VPNなどがある。インターネットVPNではできないが,IP-VPNではできることはどれか。
- IP電話を用いた音声通話
- ✓ これが正解帯域幅などの通信品質の保証
- 盗聴,改ざんの防止
- 動画の配信
解説
通信品質の保証は、事業者の網を使うIP-VPNだけができます。
どちらも、離れた拠点の間を一本の閉じた道でつないだように見せる技術です。違いは、その道を何の上に敷くかにあります。インターネットVPNは、誰もが使う公共の道の上に敷きます。費用は安く済みますが、道の混み具合は誰にも約束できません。一方のIP-VPNは、通信事業者が自分で持っている網の上に敷きます。道の広さも空き具合も事業者が握っているので、どれだけの帯域幅を確保するか、遅れをどこまでに抑えるかを、契約として約束できます。止まっては困る業務の通信で選ばれるのは、この約束があるからです。どちらを選ぶかは、費用と、約束のいる通信かどうかで決まります。公共の道の上に敷くほうは、混み合う時間帯に遅れが出ても、それを誰にも咎められません。よって最も適切なのは、帯域幅などの通信品質の保証です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 音声を運ぶ通話は、どちらの方式の上でも成り立ちます。通信の決まりに従って運べる道であれば足りるので、公共の道の上に敷いた場合にも使えます。二つを分ける違いにはなりません。実際に多くの企業が公共の道の上で通話を行っています。
- 覗き見や書き換えを防ぐことは、どちらの方式でも行われています。公共の道を使う側は、中身を包み隠す仕組みでこれを実現しており、守りの強さが劣るから選ばれないというわけではありません。ここも二つを分ける違いにはなりません。守り方が違うだけです。
- 動画を送り届けること自体は、どちらの方式でも行えます。混み具合によって画質や滑らかさが変わることはありますが、それは品質を約束できるかどうかの話であって、送れるか送れないかの違いではありません。
この問題に関係する言葉
- VPN公衆回線の上に暗号化した通り道を作り、専用線のように使う仕組みです。通信路を守るものなので、Webアプリへの攻撃そのものを遮る役目はありません。
- IP-VPN
- インターネットVPN
- 通信品質
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問78
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