第112回 午前 問6
個人・家族・集団・組織の支援
多胎児に関する問題
A市の保健師は家庭訪問を通して、多胎児をもつ親は外出が困難なため、家族以外とのつながりが希薄で孤立化し、育児不安が高まっているという課題を把握した。この課題を解決するために、多胎児をもつ親の会で子育てが落ち着いた世代の会員が、未就学の多胎児がいる家庭を支援する新たな事業を開始することとした。この事業の内容で優先度が高いのはどれか。
- 1買い物の代行
- 2児の一時預かり
- 3病院受診の送迎
- 4子育てサロンへの付き添い
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✓ これが正解4子育てサロンへの付き添い
解説
孤立に直接働きかける、子育てサロンへの付き添いを優先します。
この事業は、多胎児の子育てを経験した先輩の親が、いま多胎児を育てている家庭を支えるピアサポートの事業です。保健師が把握した課題は、外出が難しいために家族以外とのつながりが乏しく、孤立して育児不安が高まっていることでした。事業の内容は、この課題に直接応えるものを優先します。
子育てサロンへの付き添いは、多胎児を連れて出かけるという大きな壁を、経験者が一緒に越える支援です。サロンに行けばほかの親や支援者と知り合え、家族以外とのつながりが生まれます。付き添う先輩も多胎育児の経験を語れるため、育児不安をやわらげる効果も期待できます。
したがって、子育てサロンへの付き添いの優先度が最も高くなります。事業の内容を選ぶときは、把握した課題の核心、この問では孤立に働きかけるものかどうかで見分けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1買い物の代行:買い物の代行は親の負担を一時的に軽くしますが、親が外に出る機会はかえって減ります。家族以外とのつながりをつくり孤立を防ぐという課題には、直接結びつかない内容です。
- 2児の一時預かり:児の一時預かりは親が休息をとるのに役立つ支援ですが、親がほかの人とつながる場を得ることにはなりません。孤立の解消という課題には応えにくく、優先度は高くありません。
- 3病院受診の送迎:病院受診の送迎は受診のときの外出を助けますが、受診は限られた場面です。親同士や地域とのつながりを広げる機会にはなりにくく、孤立への働きかけとしては弱い内容です。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問6(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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