第109回 午後 問29
保健医療福祉行政論
う蝕に関する問題
歯科口腔保健の推進に関する法律に基づく基本的事項(平成24年)における3歳でう蝕のない者の割合の目標値で正しいのはどれか。
- 150%
- 260%
- 370%
- 480%
- 590%
答えと解説を見る
✓ これが正解590%
解説
平成24年の基本的事項では、3歳でう蝕のない者の目標値は90%でした。
歯科口腔保健の推進に関する法律は、歯と口の健康づくりを進めるための法律で、国は第12条に基づいて基本的事項を定めます。平成24年に告示された基本的事項(第一次)では、ライフステージごとの目標が数値で示され、乳幼児期の目標の1つが3歳児でう蝕のない者の割合の増加でした。
この目標は、策定時の77.1%を、平成34年度(令和4年度)に90%に増やすというものです。むし歯のない3歳児を9割にすることを目指していたので、90%が正しい目標値です。乳幼児期のむし歯は、その後の歯の健康や食習慣にも影響するため、高い目標が掲げられていました。
50%、60%、70%は策定時の値よりも低く、目標としては意味をもちません。80%は策定時から少し上がった水準ですが、示された目標値ではありません。策定時の値から上を目指す、という見方で選択肢を絞るのがこつです。出題当時は平成24年の基本的事項(第一次)が使われていました。現在は令和6年度から歯科口腔保健の推進に関する基本的事項(第二次)が展開されており、3歳児では4本以上のう蝕のある歯を有する者の割合を0%にする目標に変わっています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 150%:50%は、平成24年の基本的事項の策定時の値である77.1%を大きく下回る数字です。目標は現状より改善することを目指して設定されるので、策定時より低い値が目標値になることはありません。
- 260%:60%も、策定時に把握されていた77.1%より低い数字です。すでに達成している水準を目標にしても意味がないため、この値が3歳児の目標として掲げられることはありません。
- 370%:70%は策定時の77.1%をまだ下回っており、改善を目指す目標としては成り立ちません。基本的事項は現状からさらに上を目指す値を掲げているので、この値は当てはまりません。
- 480%:現状の77.1%から3ポイントほど上げるだけの水準で、告示に書かれた数字とは違います。第一次の告示は、むし歯の無い3歳児を10人中9人にまで増やすという、より高い到達点を掲げていました。
出典:第109回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問29(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)