平成29年度 春期 午前Ⅱ 問20
システムの構成
操作に不慣れな人も利用するシステムでは,間違ったデータが入力されることが想定される。誤入力が発生しても,プログラムやシステムを異常終了させずに,エラーメッセージを表示して次の操作を促すような設計を何というか。
- アフールプルーフ
- イフェールセーフ
- ウフェールソフト
- エフォールトトレランス
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✓ これが正解アフールプルーフ
解説
誤った入力でも異常終了させず次の操作を促す設計がフールプルーフです。
フールプルーフは、利用者が操作を誤っても、システムが危険な状態や異常な状態にならないように、あらかじめ誤りを防いだり受け止めたりする設計の考え方です。入力値をチェックして誤りがあればエラーメッセージを出し、正しい入力を促すのは典型的な例です。設問は操作に不慣れな人の誤入力を想定しているので、人の誤りへの備えであるフールプルーフが当てはまります。見分ける軸は、何に備えた設計かです。人の誤操作に備えるのがフールプルーフで、ほかの3つは装置の故障や障害が起きたときの振る舞いを決める考え方です。人の誤りか、機械の故障か、で分けて覚えると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イフェールセーフ:フェールセーフは、故障が起きたときに安全な側へ倒れるようにする設計です。たとえば信号機が故障したら全て赤にして事故を防ぐような考え方で、利用者の誤入力に備える設計ではありません。
- ウフェールソフト:フェールソフトは、故障が起きても機能を一部縮小しながら運転を続ける設計です。性能を落としてでも全体の停止を避けることがねらいで、誤入力に対してメッセージで次の操作を促す設計とは対象が違います。
- エフォールトトレランス:フォールトトレランスは、装置を多重化するなどして、故障が起きてもシステム全体としては正常に動き続けられるようにする考え方です。故障への耐性を指す言葉であり、人の誤入力への備えを指すものではありません。
この問題の用語
- フールプルーフ人が操作を誤っても危険や故障につながらないようにする設計のこと。故障しても安全側に倒すフェールセーフとは着眼点が違います。
- フェールセーフ故障しても危険が生じないように、安全な側へ倒しておく設計です。誤った操作そのものをできなくする考え方とは区別されます。
出典:平成29年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20
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