平成27年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問2
電気に関する基礎理論
コイルに関する問題
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コイルに100 V,50 Hz の交流電圧を加えたら6 A の電流が流れた。このコイルに100 V,60 Hz の交流電圧を加えたときに流れる電流[A]は。ただし,コイルの抵抗は無視できるものとする。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
- イ4
- ロ5
- ハ6
- ニ7
答えと解説
✓ これが正解ロ5
解説
コイルの電流は周波数に反比例するので6×50÷60=5 Aです。
コイルは交流の電流を妨げる性質があり、その大きさを誘導性リアクタンスといいます。リアクタンスは X=2πfL で、周波数 f に比例して大きくなります。コイルの抵抗は無視できるので、電流は I=V÷X となり、電圧が同じなら周波数に反比例します。
50 Hzのときの電流が6 Aなので、60 Hzでは周波数が60÷50=1.2倍になり、電流は1.2分の1になります。式にすると 6×50÷60=5 A です。別の確かめ方として、100 Vと6 Aから50 Hzのリアクタンスは100÷6≒16.7 Ωで、60 Hzでは16.7×1.2=20 Ωとなり、100÷20=5 A と一致します。
周波数が上がるほどコイルには電流が流れにくくなる、という性質を押さえれば、答えは6 Aより小さい値に絞れます。覚え方は、コイルは周波数が上がると電流が減る、です。
ほかの選択肢の解説
- イ4:周波数の比を2乗して6×(50÷60)²と計算すると約4.2 Aで、4にはなりません。そもそもコイルの電流は周波数の2乗ではなく、1乗に反比例するので、この考え方で4 Aを導くことはできません。
- ハ6:6 Aは、周波数が変わっても電流が変わらないとした値です。コイルのリアクタンスは周波数に比例して増えるため、60 Hzでは50 Hzのときより電流が小さくなり、6 Aのままにはなりません。
- ニ7:7 Aは、電流が周波数に比例して増えるとして、6×60÷50=7.2 Aと計算すると出てくる値です。実際は逆で、周波数が上がるとリアクタンスが増えて電流は減るので、7 Aは誤りです。
出典:平成27年度下期第二種電気工事士筆記試験 問2(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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