令和7年度下期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問9
理論
誘導性リアクタンスに関する問題
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図1のような抵抗R [Ω]と誘導性リアクタンスX [Ω]との直列回路がある。この回路に正弦波交流電圧E=100 Vを加えたとき,回路に流れる電流は10 Aであった。この回路に図2のように,更に抵抗11 Ωを直列接続したところ,回路に流れる電流は5 Aになった。抵抗R [Ω]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

- 116.7
- 25.5
- 311.4
- 48.6
- 58.1
答えと解説
✓ これが正解58.1
解説
R²+X²=10²と(R+11)²+X²=20²を連立し、R≒8.1 Ωです。
抵抗Rと誘導性リアクタンスXの直列回路のインピーダンス(交流での電流の流れにくさ)は、Z=√(R²+X²)です。電圧Eと電流Iが分かれば、Z=E/Iで求められます。
図1ではZ₁=100/10=10 Ωなので、R²+X²=100です。図2では抵抗11 Ωが直列に加わって抵抗分がR+11になり、Z₂=100/5=20 Ωなので、(R+11)²+X²=400です。
二つの式の差をとるとX²が消え、(R+11)²-R²=300となります。左辺を展開すると22R+121なので、22R=179、R=179/22≒8.14 Ωです。このときX=√(100-8.14²)≒5.81 Ωです。
確かめると、図2のインピーダンスは√(19.14²+5.81²)=√(366.3+33.8)≒20 Ωで、電流は100/20=5 Aとなり条件に合います。よって最も近いのは8.1 Ωです。
未知数が二つで式も二つのときは、共通の項(ここではX²)を差で消すと、二乗の連立でも一次の式に落とせます。
ほかの選択肢の解説
- 116.7:16.7 Ωの由来は導けません。図1のインピーダンスは100/10=10 Ωなので、抵抗分Rは10 Ωを超えられず、16.7 ΩではR²+X²=100を満たすリアクタンスがありません。
- 25.5:5.5 Ωは追加した11 Ωの半分と同じ数ですが、由来は導けません。R=5.5 ΩとするとX≒8.35 Ωで、図2の電流は100/√(16.5²+8.35²)≒5.41 Aとなり、5 Aになりません。
- 311.4:11.4 Ωは図1のインピーダンス10 Ωより大きく、R²だけで100を超えるので、R²+X²=100を満たすXが存在しません。この値の由来は導けません。
- 48.6:8.6 Ωの由来は導けません。R=8.6 ΩならX≒5.10 Ωで、11 Ωを足した図2の電流は100/√(19.6²+5.10²)≒4.94 Aとなり、問の5 Aからずれます。
出典:令和7年度下期第三種電気主任技術者試験 理論 問9(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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