令和6年度下期第三種電気主任技術者試験 理論(電気技術者試験センター)問15(a)
理論
対称三相交流電源に関する問題
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図1のように,相電圧200 V,周波数50 Hzの対称三相交流電源に,抵抗とインダクタンスからなる三相平衡負荷を接続した交流回路がある。次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(a) 図1の回路において,負荷電流Iの値[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 122.2
- 223.1
- 340
- 466.6
- 569.2
答えと解説
✓ これが正解223.1
解説
Y結線の1相に200/√3 V、Z=5 Ωで、I≒23.1 Aです。
図1の電源はΔ結線で、各相の電圧200 Vがそのまま端子a、b、c間の線間電圧になります。負荷はY結線なので、1相の負荷に加わる相電圧は線間電圧の1/√3倍で、200/√3≒115.5 Vです。
1相の負荷は抵抗R=3 Ωとインダクタンス12.75 mHの直列です。誘導性リアクタンスはX=2πfL=2π×50×12.75×10⁻³≒4.0 Ωで、インピーダンスはZ=√(3²+4.0²)=5.0 Ωです。Y結線では線電流と相電流が等しいので、負荷電流はI=115.5/5.0≒23.1 Aとなります。
別の方法として、Y結線の負荷を等価なΔ結線に変換して検算します。1相のインピーダンスは3倍の15 Ωとなり、各相に200 Vが加わるので相電流は200/15≒13.3 A、線電流はその√3倍の約23.1 Aで、同じ値に着きます。
したがって23.1 Aが正解です。電源と負荷の結線が違う問は、まず線間電圧をそろえてから、負荷側の結線で相電圧を決める順に考えると取り違えません。
ほかの選択肢の解説
- 122.2:22.2 Aは正しい23.1 Aよりわずかに小さい値です。Y結線の1相の電圧115.5 Vを、インピーダンス5.0 Ωで割る正しい計算では23.1 Aとなり、この値にはなりません。
- 340:40 Aは、線間電圧の200 VをそのままY結線の1相に加えて200/5.0としたときの値です。Y結線の各相には線間電圧の1/√3倍しか加わりません。
- 466.6:66.6 Aは、200 Vを抵抗3 Ωだけで割った約66.7 Aに近い値です。正しくはインダクタンスのリアクタンス約4.0 Ωも含めたインピーダンス5.0 Ωで、Y結線の1相の電圧115.5 Vを割ります。
- 569.2:69.2 Aは、200 Vを1相に加えた40 Aを、さらにΔ結線の相電流と線電流の関係のつもりで√3倍した値です。負荷はY結線なので、線電流は相電流と等しくなります。
出典:令和6年度下期第三種電気主任技術者試験 理論 問15(a)(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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