平成30年度 春期 午前Ⅱ 問18
トランザクション処理
原子性に関する問題
DBMSに実装すべき原子性(atomicity)を説明したものはどれか。
- ア同一データベースに対する同一処理は,何度実行しても結果は同じである。
- イトランザクション完了後にハードウェア障害が発生しても,更新されたデータベースの内容は保証される。
- ウトランザクション内の処理は,全てが実行されるか,全てが取り消されるかのいずれかである。
- エ一つのトランザクションの処理結果は,他のトランザクション処理の影響を受けない。
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✓ これが正解ウトランザクション内の処理は,全てが実行されるか,全てが取り消されるかのいずれかである。
解説
原子性は、処理が全て実行されるか全て取り消されるかのどちらかです。
原子性は、ACID特性の一つで、トランザクションの中の処理が、全て実行されるか、全て取り消されるかのどちらかになり、途中までの状態が残らない性質です。見分ける軸は、記述がトランザクションのどの面を述べているかです。たとえば口座の引落しと入金を一つのトランザクションにしたとき、引落しだけが済んで入金がされない状態を残さないことが原子性にあたります。他の記述は、それぞれ、何度実行しても結果が同じという性質、障害後も結果が失われない耐久性、他の処理の影響を受けない独立性を述べています。全部か無か、が原子性の合言葉です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア同一データベースに対する同一処理は,何度…:同じ処理を何度実行しても結果が同じになるという性質は、処理を繰り返したときの性質であり、トランザクションの中の処理を全部か無かにそろえる原子性とは異なります。
- イトランザクション完了後にハードウェア障害…:トランザクションの完了後に障害が起きても、更新した内容が保証されるという性質は耐久性の説明です。完了した結果が失われないことを述べており、全部か無かの性質ではありません。
- エ一つのトランザクションの処理結果は,他の…:一つのトランザクションの処理結果が、他のトランザクションの処理の影響を受けないという性質は独立性の説明です。同時に実行する処理どうしの関係を述べているので、原子性ではありません。
この問題の用語
- 独立性監査する人が、監査される側から切り離されている状態のことです。所属を内部監査部門にするなど、外から見て分かる形が求められます。
- トランザクションデータベースへの一連の処理をひとまとめにした単位のこと。途中で失敗すると開始前の状態へ戻され、中途半端な更新が残りません。
- DBMSデータベースを管理するソフト。複数の処理が同じデータを同時に更新しても矛盾しないよう、排他制御などを行います。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問18
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問18:ブロックチェーンに関する問題(トランザクション)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問17:デッドロックに関する問題(DBMS)
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