システム開発技術|システム監査技術者試験
この分野には 17問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語は保守(4問)・作業(3問)・信頼性(3問)・テスト(2問)・テストケース(2問)です。問題が多い回は令和7年度 秋期(2問)・平成31年度 春期(2問)・平成29年度 春期(2問)です。
何を基準に、どの段階で、誰が確かめるか
UMLのクラス図では、関連の端に書く多重度が、相手のオブジェクトにいくつ結び付くかを表します。読むのは相手側の端の数です。社員と学会の組合せで決まる会員番号のように、どちらか一方だけでは決まらない値は、関連そのものに属性をもたせる関連クラスで表します。時間の順にメッセージのやり取りを描くのはシーケンス図です。
JIS X 25010:2013の製品品質は、機能適合性、性能効率性、互換性、使用性、信頼性、セキュリティ、保守性、移植性の八つの特性で整理されます。現在の国際規格ISO/IEC 25010は2023年に改訂され、特性の構成が見直されています。定義の鍵の言葉から引くと見分けやすく、ニーズの満足は機能適合性、資源の量は性能効率性、時間帯と条件のもとでの機能の実行は信頼性、保守者による修正は保守性に当たります。
テストでは、プログラムを実行せずにコードを調べるのが静的テストです。単体テストでは、呼ぶ側の代役をドライバ、呼ばれる側の代役をスタブと呼びます。≧と>の取り違えのような誤りは、境界の値とその前後を試す限界値分析で見つかります。エラー埋込み法では、埋め込んだエラーの発見率で全体の数を推定し、すでに見つかった分を差し引いて残りを求めます。
確かめる段階と主体も区別します。システム適格性確認テストは、開発側がシステム要件への適合を確かめて納入に備えるものです。受入れテストは、利害関係者要件に合致し利用に適していることを顧客とともに確信するためのものです。廃棄では、廃止の計画を利用者に知らせ、時期が来たら全関係者に通知し、記録やデータは取決めに従って残します。
成果物の点検にも型があります。インスペクションは役割と観点を決めて行う公式なレビューです。CRUDマトリックスでは、エンティティごとに生成・参照・更新・削除がどこかの機能にそろっているかを列ごとに確かめます。教育の効果は、反応、学習、行動、成果の四段階で測ります。
この分野で出た問題
- 平成26年度 春期 問19UML 2.0において,オブジェクト間の相互作用を時間の経過に注目して記述するものはどれか。
- 平成29年度 春期 問23CRUDマトリックスを用いてエンティティのライフサイクル分析を行った。このマトリックスから分かることはどれか。
- 令和4年度 秋期 問23JIS X 0153:2015(利用者用文書類の設計者及び作成者のための要求事項)によれば,システム及びソフトウェアの利用者用文書類の利用モードには“教習モード”及び“参照モード”がある。“参照モード”の利用者用文書に対する要求事項として,適切なものはどれか。
- 令和7年度 秋期 問23JIS X 0160:2021(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば,ソフトウェアライフサイクルプロセスにおいて,提供するソフトウェアシステムが利害関係者要件(要求事項)に合致し,利用に適していることを,顧客とともに確信するに至るためのテストを何と呼ぶか。
- 平成27年度 春期 問23JIS X 25010:2013で規定されるシステム及びソフトウェア製品の品質特性の定義のうち,“性能効率性”の定義はどれか。
- 令和3年度 秋期 問23JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-システム及びソフトウェア品質モデル)によれば,システム又はソフトウェア製品の製品品質特性は,利害関係者の利用時の品質に影響を及ぼす。製品品質特性のうち,保守作業者の利用時の品質に大きな影響を及ぼすものはどれか。
- 令和6年度 秋期 問23JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-システム及びソフトウェア品質モデル)によれば,システム及び/又はソフトウェア製品の品質特性の定義のうち,“性能効率性”の定義はどれか。
- 平成29年度 春期 問22システム及びソフトウェア品質モデルの規格であるJIS X 25010:2013で定義されたシステム及び/又はソフトウェア製品の品質特性に関する説明のうち,適切なものはどれか。
- 平成26年度 春期 問20ソフトウェアの潜在エラー数を推定する方法の一つにエラー埋込み法がある。100個のエラーを故意にプログラムに埋め込んだとき,そのエラーの存在を知らない検査グループが30個のエラーを発見した。そのうち20個は故意に埋め込んでおいたものであった。この時点で,このプログラムには埋込みエラーを除く残存エラー数は幾つと推定できるか。
- 平成31年度 春期 問23ソフトウェアライフサイクルプロセスにおいて,ソフトウェア廃棄の実行アクティビティで実施するタスクのうち,適切なものはどれか。
- 平成28年度 春期 問22デザインレビュー方法に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 令和7年度 秋期 問21データモデルを解釈してオブジェクト図を作成した。解釈の誤りを適切に指摘した記述はどれか。ここで,モデルの表記にはUMLを用い,オブジェクト図の一部の属性の表示は省略した。
- 平成31年度 春期 問22プログラムのテストに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 平成23年度 特別 問22プログラムの誤りの一つに,繰返し処理の判定条件としてA≧aとすべきところをA>aとコーディングすることがある。このような誤りを見つけ出すために有効なテストケース設計技法はどれか。ここで,Aは変数,aは定数とする。
- 平成30年度 春期 問23共通フレーム2013におけるシステム開発プロセスのアクティビティであるシステム適格性確認テストの説明として,最も適切なものはどれか。
- 令和2年度 10月 問23新システムの受入れ支援において,利用者への教育訓練に対する教育効果の測定を,カークパトリックモデルの4段階評価を用いて行う。レベル1(Reaction),レベル2(Learning),レベル3(Behavior),レベル4(Results)の各段階にそれぞれ対応したa~dの活動のうち,レベル2のものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 13年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。