令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問12
システム企画
TCOに関する問題
新システムの開発を計画している。提案された4案の中で,TCO(総所有費用)が最小のものはどれか。ここで,このシステムは開発後,3年間使用するものとする。
単位 百万円
| A案 | B案 | C案 | D案 | |
|---|---|---|---|---|
| ハードウェア導入費用 | 30 | 30 | 40 | 40 |
| システム開発費用 | 30 | 50 | 30 | 40 |
| 導入教育費用 | 5 | 5 | 5 | 5 |
| ネットワーク通信費用/年 | 20 | 20 | 15 | 15 |
| 保守費用/年 | 6 | 5 | 5 | 5 |
| システム運用費用/年 | 6 | 4 | 6 | 4 |
- アA案
- イB案
- ウC案
- エD案
答えと解説を見る
✓ これが正解ウC案
解説
3年間の費用を合計すると、C案が153百万円で最小です。
TCOは、導入時の費用だけでなく、使い続ける間の運用や保守の費用まで含めた総額です。この問では、導入時に一度だけかかる費用(ハードウェア導入・システム開発・導入教育)に、毎年かかる費用(ネットワーク通信・保守・システム運用)の3年分を足して比べます。C案は、導入時が40+30+5=75、年間が15+5+6=26で3年分は78となり、合計153百万円です。同じ手順でD案は85+24×3=157、A案は65+32×3=161、B案は85+29×3=172となるので、C案が最小です。年あたりの費用だけを3倍し、導入時の費用は1回だけ数えるという区別を守ることが計算の要点です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アA案:A案は導入時の費用が30+30+5=65と4案で最も少ないものの、年間の費用が20+6+6=32と最も多く、3年分で96になります。合計は161百万円となり、C案の153百万円を上回ります。
- イB案:B案はシステム開発費用が50と大きく、導入時の費用が30+50+5=85です。年間の費用は20+5+4=29で3年分は87となり、合計172百万円と4案の中で最も大きくなります。
- エD案:D案は年間の費用が15+5+4=24と4案で最も少なく、3年分は72です。ただし導入時の費用が40+40+5=85とC案より10多いため、合計は157百万円となり、C案より4百万円多くなります。
この問題の用語
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
- システム運用作ったシステムを日々動かし、支えていく仕事のことをいいます。稼働の監視やバックアップ、障害への対応などを決めた手順で行います。
出典:令和5年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問12
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問23:“性能効率性”の定義(保守)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問23:品質特性に関する問題(保守)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問10:業務処理統制に該当するもの(保守)
- 平成30年度 春期 午前Ⅱ 問8:IT業務処理統制に区分されるもの(システム運用)
- 平成26年度 春期 午前Ⅱ 問21:総合評価点が最も高い改善案(システム運用)
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