システム企画|システム監査技術者試験
この分野には 4問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語はシステム運用(2問)です。問題が多い回は令和5年度 秋期(1問)・平成26年度 春期(1問)・平成22年度 春期(1問)です。
費用は使う期間の総額で、案は重み付きの点で比べる
システム企画では、複数の案を同じ物差しで比べて一つに絞る場面が多くあります。費用で比べるならTCO(総所有費用)を使います。TCOは導入時の費用だけでなく、使い続ける間の運用や保守の費用まで含めた総額です。ハードウェアの導入、システムの開発、導入教育のように一度だけかかる費用はそのまま足し、通信、保守、運用のように毎年かかる費用は使用年数分を掛けて足します。
効果やリスクのように性質の違う項目で比べるときは、重み付け採点を使います。各項目の点数に重要度の重みを掛けて区分ごとに合計し、決めた式、たとえば効果の合計からリスクの合計を引くといった形で総合点を出します。重みの大きい項目での点の差が結果を大きく左右するので、まずそこを見ると見通しが立ちます。
要件を整理するときは、機能要件と非機能要件を分けます。機能要件はシステムが業務の中で何をするかへの要求で、業務を構成する要素の間のデータの流れや処理の内容を決める設計がこれに当たります。非機能要件は性能、信頼性、障害時の復旧時間、開発環境、サーバの配置など、機能を支える品質や条件への要求です。
業務の流れを描くには、BPMNのような表記法を使います。BPMNは決められた記号で業務の手順、分岐、担当の区分を描く共通の書き方で、利用部門と開発側が同じ約束事で読み書きできるようになります。実績を数字で測る機能やデータモデルを自動生成する機能はもたず、データの構造を表すE-R図とも役割が違います。
この分野で出た問題
- 平成26年度 春期 問21システムの改善に向けて提出された4案について,評価項目を設定して採点した結果を,採点結果表に示す。効果及びリスクについては5段階評価とし,それぞれの評価項目の重要度に応じて,重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で次の式で総合評価点を算出したとき,総合評価点が最も高い改善案はどれか。
- 令和5年度 秋期 問12新システムの開発を計画している。提案された4案の中で,TCO(総所有費用)が最小のものはどれか。ここで,このシステムは開発後,3年間使用するものとする。
- 平成21年度 春期 問22機能要件と非機能要件のうち,機能要件を満たすために行う設計はどれか。
- 平成22年度 春期 問24要件定義フェーズにおいてBPMN(Business Process Modeling Notation)を導入する効果として,適切なものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 4年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和5年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。